フォース・カインド THE 4TH KIND
原題:”The Fourth Kind“
信じるか、信じないか。いや、信じさせられるかどうかがこの映画のカギなわけで。ちょっとでも疑いを持ったら、そればかりを追いかけてしまう。
一部ネタバレ。注意〜。
アラスカ州ノームでは多くの人が行方不明になり、FBIがその調査に何度も乗り出しているという。精神科医のアビゲイル・タイラーは、この失踪と住民が訴える不眠症状の間に何らかの因果関係があるのでは?と催眠療法を試みるが、その彼らは一様に「フクロウが……いや、フクロウじゃない……」という記憶を呼び覚まされたあと、自殺したり新たな症状を引き起こしたりする。果たして彼らが「フクロウ」と呼んでいるのは?そしてこれは、「本当に起こった事件」なのか?
ま、ネタバレしてしまえば実際に起きたとされる事件を元に、実際の映像を交えてそこで起こった事件を再現する。という手法を取ったメタ・フィクションなわけで、それは「ブレアー・ウィッチ・プロジェクト」に通じるものがあるかもしれない。ただこの映画、再現映像よりも実際の映像(として撮られている映像)の方がよっぽど怖い。もうその事件を語るアビゲイル・タイラー本人(とされている人)が一番怖い。この映画のキーポイントは、この実際の映像がどこまで真実味があるかにかかっていて、そこを少なくとも劇中だけでも忘れさせなければ成功はない。そしてほぼ成功している。(のだが、自分の中ではちょっと気になることがあって結局すべて崩壊したんだけど)
そして忘れてはならないのは、実はこーいうことは実際に起こっている可能性があるということだ。つまり信じるか信じないかとかではなく、その事実はあるのかどーか。そこにいきつくと映画のリアリティはぐっと増してくる。少なくとも似たような現象がどこかで起こっていて、誰かが犠牲になっているかもしれない。それを考えるとやはりこれは怖いのかもしれない。
主演にはミラ・ジョボビッチ。他にウィル・パットンとかその他。
監督はオラトゥンデ・オスンサンミ。
虚構を突き通すことでこの映画は完成する。ただその虚構の裏には真実があることを忘れてはならない。
題名からしてネタバレのような…(マテ
gliojp
22 12月 09 at 21:46:52 edit_comment_link(__('Edit', 'sandbox'), ' ', ''); ?>