若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

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原題:”Imperium”(2016)

トランプが政権を取るアメリカは、ひょっとしてこんな方向に行きつつあるのか?いや、そもそも彼こそがシオニストの頂点か。でもきっと投票してるのはここにいる人たちだよなぁ。

FBIでも孤立してなかなか大きな仕事ができないネイトに回って来た仕事は、国内に持ち込まれたセシウムから作ったダーティボムを使うテロの阻止。ネイトは頭を丸め、身分を偽ってネオナチや白人至上主義者の集まりに参加して、テロの可能性を探っていく。

人種差別が基本的にない日本人だから、別人種に対する感情は理解できない。まぁ最近「ヘイトスピーチ」っていう言葉が指してる一部の人たちは特権があるとか守られてるとか思うこともあるし、基本的にかの国の人とはお付き合いしたくないけど。でもこの映画を見てて思うのは、教育レベルとか生活レベルによってこんな感情を持つ人が多いのかなーということ。十分な教育が受けられず、下層にいる人たちが憎む対象として、自分たちよりも優遇されている(かつては差別される側だった)人種に悪意を抱く。差別が差別を生む構造は決してなくなることはない。

そんな白人たちの想いが集まった姿がトランプだとしたら、アメリカという国は今相当いびつな姿をしているんじゃなかろうか。差別されている下層の人たちが、差別している頂点にいた男を大統領に選ぶ皮肉。本当に、これからのアメリカは心配だわ。

まーこの映画を見てそんなことを思うのは俺だけかもしれないけど(笑)、そんな思想的なところに目をつぶれば、過激なテロリスト集団の中に入っていく捜査官を描いたクライムサスペンス。現実に起こりそうなテロというところも見所ではありますな。

主演はダニエル・ラドクリフ。ハリー・ポッターのイメージが消えない彼は角を生やしたり角刈りにしたりして、どんな役にも体当たりで挑んでいきますな。このへん、「ロード・オブ・ザ・リング」のフロドことイライジャ・ウッドもかなり苦しんでる感じ。「シン・シティ」や「スティーラーズ」での殺人鬼役とかね。男性の子役が辛いのは、映画に出た当時が一番いいときで、徐々にムサくなってくことか。(笑)エマ・ワトソンなんかはどんどん綺麗になって今が旬だし。共演はトニ・コレット、サム・トラメル、ネスター・カーボネルなど。
監督はダニエル・ラグシス。長編映画は初挑戦。

Wowowプレミアで放映。……って実は公開なしでV落ちってことでわ。w まぁ上質な映画をやってくれるならそれはそれで。

Written by ei

1月 13th, 2017 at 2:24 am

Posted in Movies,TV

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