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Runnin' Wild

レッドライト

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原題:”Red Lights

「きっとこうなる」と思ってたのとはちょっと違う結末で、ある意味大人しい解決。人間不信にさせたいならもっと強烈な方法もあるだろーに。でもそれなりに良くできた佳作です。

トムとマーガレットは大学で超常現象や超能力者の「嘘」を研究していた。99%の超能力者はニセモノであり、その現象にはトリックがある。実際彼らは超能力を使った詐欺を暴いてきた。そんな中、30年前に一度は引退した「本物」の超能力者と言われているサイモン・シルバーがカムバック。かつてサイモンと戦ったことのあるマーガレットはトムが挑戦しようとするのを止めようとするが……。果たしてサイモンは本物なのか?超能力は実在するのか?

昔は俺も超常現象を信じる立場だったけど、よーやく最近疑わしい部分が多いことを認めるようになった。ま、特に心霊写真と呼ばれるものがデジカメで何万枚撮っても写らないってことを体験すると、あれはつまり現像とかそーいうのが引き起こす事故なんだなという気にもなるというもの。少なくともこの映画の中のように科学的に説明をつけて欲しいと思うけど、ここで行っているのは超能力の嘘の見分け方。これがまたためになるというか、なるほど超能力者というのはこーやってトリックをカマすのかと思う。
さらに言えば、結局人はそれらを「信じたい」のだということ。超常の力を、奇跡が起こることを信じたい人たちが超能力を具現化するのだなぁと。映画の中のトリックの多くは聞いたことのあるものだけど、それでも信じる人には超能力にしか見えないんだろーなと。

まぁその超能力者がデニーロな時点で疑わしい気持ち200%なわけで(笑)、最初からずっとデニーロの嘘がどこにあるのかを考え続けるんだが、実際にはそれもこの映画のトリックで、真実を隠すためのしかけなのだ。でも真実がどこにあるのかに気が付くとちょっと拍子抜けしてしまう。もっとヤな結末を予想してたんだけどね。

日本ポスターはデニーロがでーんと出てるけど主演はキリアン”スケアクロウ”マーフィ。やっぱりクセのある役者ですなー。一緒に超常現象のトリックを見破るマーガレットにシガーニー・ウィーバー。デカい。(マテ そしてペテン師にはロバート・デ・ニーロ。
監督、脚本はロドリゴ・コルテス。

嘘を暴くだけでよかったんじゃないかなーと思いつつ、バッドエンドじゃなかったことを喜ぶべきか悲しむべきか。この映画のカラーなら、最後はバッドエンドで良かったと思うんだけどね。

Written by ei

2月 19th, 2013 at 4:22 pm

Posted in Movies,Roadshow

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