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Runnin' Wild

異界への扉

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異界への扉 (扶桑社ミステリー)
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扶桑社
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おすすめ度の平均: 4.5

5 異界シリーズの始まり
4 陰謀・・・・そしてまた・・・・

あと半月、Amazonでも予約が始まった「凶悪の交錯」を予約しつつ、始末屋ジャック応援月間は続いております。なんとか発売までには間に合いそうなペースの今月は、完全に読書の秋、映画の秋になってるなぁ。

ジャックの元に舞い込んだ新たな依頼は、「行方不明になった妻 メラニィを捜して欲しい」というありふれたモノ。しかし依頼者ルーイスの話を聞けば聞くほど、その異様な失踪事件は謎に満ちていた。行方不明の妻がテレビから呼びかけ「始末屋ジャックに電話して、私を捜して」と言ったというのだ。メラニィを探すヒントは、彼らの所属している超常現象研究会SESOUPにあるとにらんだジャックは、その総会に参加して他の参加者を探ることになる。果たしてジャックはメラニィを見つけることができるのか?

さて前作で復活を果たした始末屋ジャック、今回は「世の中は陰謀に満ちあふれている!」というお話で、俗に言う陰謀マニア(俺みたいな人だ!)な人たちをおもしろおかしく描きつつ、そこにいよいよアドヴァーサリと「異界」が登場し、物語は徐々に核心へと迫り始める。
今回の社会に対する作者の眼は、超常現象や政府の陰謀を研究する陰謀マニアに向けられており、いろいろな陰謀を読ませながら、さらにそこで起こっている事象を物語に取り込みつつ、なんともいえない「にやっと」した笑いをもたらしている。
もちろん本編ーアドヴァーサリの登場と、ジャックが選ばれた理由があり、ジャックがこの対決に巻き込まれたのはもはや必然だと思わせる。 これまでの話、そしてこれから先の話をアドヴァーサリ・サイクルに繋ぐ架け橋的なモノになっている。ここで登場する「異界」こそが正にこのシリーズのポイントであり、ローマ教授が解説する話こそ「クトゥルー神話」だったりするわけだが、まだまだこの時点での影響は大きくない。もちろんこれから先の巻でどんどん影響を及ぼしていくのだが。

ま、この巻では世界の「陰謀」とかを知ってれば知ってるほどニヤニヤしてしまうはず。あ、俺?もう終始ニヤニヤしっぱなし。(マテw

「凶悪の交錯」、予約はこちらからどうぞ〜。w

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Written by ei

9月 14th, 2009 at 11:44 am

Posted in Books

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