ダンケルク
原題:”Dunkirk”
完成度の高い戦争体験映画。「女性でも楽しめる」と言った宣伝ツイートの気持ちもわからんではないが、これ女子が見ても燃えない≠萌えないだろ。
時は1940年、 第二次世界大戦の真っ只中。攻勢を強めるドイツ軍はフランスに侵攻。英仏連合軍は最北端のダンケルクに追い詰められた。撤退するためにダンケルクの浜に集まった兵士は40万人。ドイツ軍に圧倒される戦いの中、1割が助かればいいと語った首脳陣に対し、イギリス国内から軍艦だけでなく民間の船やヨットまでが救出作戦に参加する。
現代において最もSFを理解している映画監督(笑)、ノーラン初の史実映画。でも実際には実験的な内容とも言えるもので、陸海空の3つの視点で話は進むが明確な主人公が存在しない群像戦争映画。これは意識的に明確なストーリーラインを作らないことで、自分もその撤退戦に参加する兵士の一人であるという意識を持たせるためだったのかもしれない。
迫真の戦闘シーンは流石の出来。兵器の強さに勝るドイツ軍の攻撃は確かに命を脅かされるし、誰が死んでも不思議じゃない感じも「ああ、戦場なんだなぁ」と。そして命からがら逃げ帰った人たちの気持ちになれるという点でも、やっぱり戦争体験映画だなと。
明確な主人公は存在しないものの一応それぞれのシーンでお話を引っ張る人たちはいて、陸で生きて帰る二等兵 トミー役のフィン・ホワイトヘッド。まだテレビドラマのみの無名の新人。こーいう人を使ってるのも感情移入が好きなキャストにいかないようにするためなのか。空では戦闘機パイロット ファリア役にトム・ハーディ。この人は「英雄」役ですね。他にはケネス・ブラナー、ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズ、キリアン・マーフィー、そして声だけの出演だけどマイケル・ケインも出ているそーな。
監督はクリストファー・ノーラン。次回作は決まってないけどさてどーなるんですかね。楽しみです。
いずれにしろ女性が萌える部分は英国イケメン「しかない」というべきで(笑)、女性キャラも出てこないしねぇ。女性の行かない映画は日本では売れないからなぁ、苦肉の策だったんだろうなぁ。同情します。
流石にこれは地方でも公開されてますw
IMAXで観たくて松山市まで観に行ったのだけどw
陸海空の三つのパートの進行時間を変え、絶妙に切り替えながら物語を進めていく脚本と編集が秀逸でしたね。
biomax
13 10月 17 at 1:14:47 edit_comment_link(__('Edit', 'sandbox'), ' ', ''); ?>
そうなんですよねぇ、あのシナリオと編集のバランス感覚はとても素晴らしい。さすがはノーランて感じでした。
ei
13 10月 17 at 16:04:14 edit_comment_link(__('Edit', 'sandbox'), ' ', ''); ?>