若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

マグニフィセント・セブン

with 2 comments

masgnificent_seven.jpg

原題:”The Magnificent Seven

ちょっとだけモヤっとするのは、サム・チザムがある目的を持ってこの戦に挑んでいることか。「崇高な(magnificent)」七人(映画の最後にこの日本語訳が出るんだけど)という訳は、ちょっといただけない。普通に「素晴らしき」じゃだめなのかね。

ローズ・クリークの開拓村は、近くにあるボーグ一味の金鉱からやってくる荒くれ者に苦しめられ、とうとう村を追い出されそうになる。夫を殺されたエマは、悪党と対峙してくれる者を探して街へ。そこで出会ったのはかつて南北戦争で戦い、現在は7つの州の委任執行官を務めるサム・チザム。彼は街にいたギャンブラー ジョシュ・ファラデーと共に不可能な仕事を引き受け、かつてチザムの敵だった何軍の狙撃手 グッドナイト・ロビショー、その親友で中国人のビリー・ロックス、賞金首の荒くれ者ヴァスケス、ネイティブ・アメリカンを狩っていたジャック・ホーン、そしてコマンチ族の戦士 レッド・ハーベストと共にローズ・クリークにやってくる。相手は百人を超える荒くれ者。七人はいかにして戦うのか。

「荒野の七人」と言えばやはりユル・ブリンナーとマックイーン、そしてジェームス・コバーンをよーく覚えてる。チャールズ・ブロンソンにロバート・ヴォーンも出てるんだけど、この二人はあまり記憶にないなー。まぁ子供だったから仕方ない(多分見たのは小学生のとき)。そしてさらに原点を辿れば「七人の侍」であり、志村喬と三船敏郎の出てた本編は20年くらい前に見た気がする。どの話も勝ち目のない相手にほぼ報酬もない状態でも挑んでいく、まさに崇高な七人のお話。

–ここからちょっとネタバレ

今回の七人もまた、勝ち目もなく報酬も少ない状態で命をかける七人なんだけど、実はこの話を受けた人にはそれをする理由があったというところにちょっと違和感がある。そりゃ確かにとてつもない相手に挑んでいく話なんだけど、そこに命をかけさせといて自分は目的を遂げてしまうってのはなぁと。その理由を聞いてたら、他の人たちは来なかったかもしれないじゃない?

もう一つの違和感は、最後に生き残る人たちが皆、有色人種なこと。ああ、つまりそーいうことなのねというか。

–ここまで

その素晴らしき七人はデンゼル・ワシントン、”The Equalizer 2”が準備中。クリス・プラットはもちろん、”Guardians of the Galaxy Vol. 2“がもうすぐ。そのあともMCU関連の作品が続いてる。今回も絶妙な役のイーサン・ホーク。本当にいい役者さんになったなぁ。他はイ・ビョンホンにマヌエル・ガルシア=ルルフォ、ヴィンセント・ドノフリオ、そしてマーティン・センズメアー。悪役ボーグにはピーター・サースガード。なんとジェイク・ジレンホールと義理の兄弟になってるそーな。wそしてヘイリー・ベネットは「イコライザー」でデンゼルと共演済み。
監督はアントワーン・フークア。「トレーニング・デイ」「イコライザー」などデンゼルとはもう家族ですね。

ま、それでも最後にドタバタと敵を倒していくところはもちろんスカッと……するよーな、しないよーな。(笑)昔はもうちょっとスカッとした気がするんだけどなぁ。

Written by ei

2月 3rd, 2017 at 9:51 am

Posted in Movies,Roadshow

Tagged with ,

2 Responses to 'マグニフィセント・セブン'

Subscribe to comments with RSS

  1. 「七人の侍」は昨秋 午前10時の映画祭 の一本でデジタルリマスタリング版を観ました。
    目的の件確かにそうなんだけど。
    依頼主の女性に復習と正義について喋らせてるのがまぁ言い訳というか伏線というか。
    あとメキシコ系を有色人種と呼ぶにはちと無理がありませんか?東洋人は死んじゃったし。

    biomax

    4 2月 17 at 2:36:10

  2. 復讐だから本来勝ち目のない戦いでも挑む必要があったという主人公に対して、他の人たちはそんなことは知らされていなくて死んでしまったってのがちょっと引っかかったんですよね。ある意味巻き込まれたんじゃない?っていう。

    東洋人は、実際にはジェームス・コバーンの役の人なので白人扱い、ってのはちょっと無理がありますかね。w でもメキシコ人は白人とも言い難い気がします。

    ei

    4 2月 17 at 4:32:11

Leave a Reply