アントマン
原題:”Ant-Man”
1.5cmでどーするのかと思ったけど意外といける?小さすぎるってのは捕らえにくいとも言えるわけで。
勤めていた会社をクビにされた腹いせに会社の不正を暴いて投獄されたスコット・ラング。ムショ帰りの男にはなかなか職がなく、結局刑務所内で知り合った男の儲け話に乗ってしまうが、実はそれは仕組まれたヤマだった。盗みに入った金庫の中にあったスーツを着てボタンを押したときから、スコットの冒険が始まる。
小さくなって蟻も操って……ってそんなんで本当に強くなるの?なんだか荒唐無稽な話だなーと思ったけど、なんとかちゃんとまとまってました。悪役があまりにも典型的な悪なのはちょっとアレだけど、まぁこの手の話ははっきりしててもいいか。
マーヴェル・ユニバース第2期のラストを飾り、第3期への入り口へと繋がる本作。初代アントマンのハンク・ピムではなく2代目のスコット・ラングが主人公。本来、ハンク・ピムは「ウルトロン」を作り、アベンジャーズの頭脳としてトニー・スタークと双璧をなす人なんだが、すっかり歳を取らせて主役を譲った形か。スコット・ラングも原作では普通に泥棒だそーで、改心してファンタスティック・フォーに加わった(加わるのかw)あとでアベンジャーズに加入するそーな。
今作でもその繋がりはしっかり出てきていて、映画の途中では新アベンジャーズのファルコンが、そしてエンドロールが終わった後には次のマーベル・ユニバース作品のあの人が登場(次作といえばあれです、F4じゃないよーです)。その前にも次作へのつなぎ部分があってそこで席を立ってしまう人もたくさんいたけどちゃんとラストにありますからね、気をつけて。
主演はポール・ラッド。これまであまり有名な作品がない彼、今後はマーベル・ユニバース作品がとりあえず3本くらいはありそう。ハンク・ピムにはマイケル・ダグラス。そしてその娘 ホープにはエヴァンジェリン・リリー。「LOST」の彼女だったのかー、髪型が変わっててしかも老けてた(失礼)から気付かなかったよー。他にはマイケル・ペーニャとか。
監督は紆余曲折の末にペイトン・リード。撮影入り直前までエドガー・ライト(「ホット・ファズ」とか)がする予定だったらしく、企画初期段階から参加して脚本にも名前を残してます。
興行成績はイマイチだったと聞くけど、続編でワスプの復活も予定されてるっぽいのでぜひ続いて欲しいところですな。