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Runnin' Wild

ブラックハット

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原題:”Blackhat

なんか「筋肉バカ」なイメージ(失礼)のクリス・ヘムズワースにはあまり似合わない役かなぁ。でも監督がマイケル・マンなので期待してました。

香港でハッカーによる原子炉への攻撃が行われた。さらに何者かが大豆先物市場を操って暴騰させる事件も起こる。どちらの事件もテロリストによる犯行声明は行われず、理由もよくわからないまま。中国でサイバー犯罪を捜査するチェンは、原子炉に侵入したマルウェアから、アメリカとの合同捜査を申し出る。チェンが必要としたのは、ハッキングの罪で投獄中の天才でMIT時代の友人、ハサウェイ。実は原子炉に侵入したマルウェアは、かつて2人がMIT時代に作ったコードが進化したモノだったのだ。

「ヒート」で圧倒的な存在感を示したマイケル・マン監督の最新作。もう「ヒート」からは20年かぁ、月日が経つのは早いですなぁ。今回はネットワーク犯罪という今までの路線とは違う地味な(アクション的に)テーマを、マイケル・マンらしく描いた一作だ。

この映画が難しいのはハサウェイがコードを解読したり、痕跡を探してターミナルを叩いたりする場面が多くて、その手の知識がない人はあっという間に脱落していくからだろう。現に映画館ではいびきが聞こえた。(笑)敵マルウェアのハッキングシーンもできるだけわかりやすく、コンピュータのハードウェアが犯されていく様を目に見える形で描こうとしているが、それも正しいかどうか俺みたいなちょっとだけかじってる人でも分からない。w その部分を詳細に描く必要があったのかなという気もする(それを入れることでテンポが悪くなってしまうので)。

で、このままサイバー戦で終わるのかと思ったら、後半はマイケル・マンらしい映画になって、それはそれでハッカーってマシンガン持って走れるのねーというか。(笑)しかも敵の正体が分かると一気に彼のフィールドに引き戻されていくわけで。ああ、これぞマイケル・マン。

そんなわけで主演はクリス・ヘムズワース。弟の出てた「パワー・ゲーム」と被りますが、こっちの方が全然まともでハードな展開。でも筋肉バカ(=マイティ・ソー)のイメージが抜けきらず。チェンには中国の大スターワン・リーホン。チェンの妹、リエンにはタン・ウェイ、これがハリウッドデビュー作。美人ですな。
監督は上記の通りマイケル・マン。

テック系の人には面白い映画。ただし前半。(笑)マイケル・マン映画を観に行く人は前半寝てても良いでしょう。w

Written by ei

5月 10th, 2015 at 2:01 am

Posted in Movies,Roadshow

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