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Runnin' Wild

東京ファンタ 復活 2014

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それはまるで同窓会。でも昔に比べておとなしくなったなぁ。歳か。(笑)

てことで閉館を12/31に控えた新宿ミラノで開催された「東京ファンタ 復活 2014」に参加。映画3本立てオールナイト&イベントという昔ながらの構成で、思った以上にお客が入っていて(もっとガラ空きかと思って心配してた)、相変わらず映画好きな人はファンタに対する思い入れあるよねーと。

新宿ミラノの思い出と言えば、俺は「バック・トゥ・ザ・フューチャー Part2」だろうか。先行オールナイトで観たとき、満員の観客がそのラストシーンにうぉー!ってなって、知り合いでもなんでもないのに「3もここで観ような!」とか言いながら映画館を出た記憶が。あれからもう30年近く経ってるんですな。

当時は京王線沿線に住んでいたので、新宿は電車の乗り換え駅で映画を観に行く街だった。今でもどこに新宿界隈なら映画館の位置を教えてもらえればだいたいの場所がわかるという(それでも以前とは様変わりしつつあるけど)。歌舞伎町のあのロータリーに行けば、作品はともかく何か映画が観られた時代。来年にはコマ劇場の跡地にシネコンができて、あの一帯の文化は大きく変わる。歌舞伎町は怖い街だと言われるけど、俺にとってはやはり東京を象徴する街。あの雑多な場所が変わっていくのは寂しい気もする。

さて今回のファンタはと言えば、新宿に移ってからのプロデューサーであるいとうせいこう氏がメインですすめられたものの、開会宣言にはやはりこの人が登場しないと始まらない小松沢陽一氏が登場。10分以上喋って泣くという当時のままのイメージで(現在は武蔵大学で教えていらっしゃるそうな)、ああ、俺たち戻ってきたよと。(笑)

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途中のイベントは、21回分のファンタの予告(2001年だけないそうな)を皆で観る企画とか来年公開の映画「忍者 虎影」の告知だったり(上の写真、よく見ると左から二番目は最近売れてきたイケメン 斎藤工)、園子温監督だったり金子修介監督だったり塚本晋也監督だったり永井豪先生だったりと、まさに同窓会な感じでとても楽しい。そう、映画ってこんな風に楽しいものなんだよ。映画館で観る楽しさを教えてくれたのは東京ファンタだったなぁとしみじみ。

そして同時に、ファンタでかかってたB級、C級なトンデモ映画(笑)をかける映画館がどんどん無くなってきてるんだよなぁということにも思い至る。シネコンは確かに綺麗で観やすくて便利だけど、入る映画しかやらない(できない。今年の「ホビット」はTOHO錦糸町ではやらないんですぜ)。1年中アナ雪かけてる暇があったら、へんてこ映画週1でかけろよと(無理なんだろうなぁ)。そーいう自分もホラー、スプラッターが観れなくなって久しいんだけどさ。

さて上映映画は3本。

まずは「死霊のはらわた」(The Evil Dead)。ご存知、サム・ライミ監督の出世作。あのライミがこの先、「スパイダーマン」シリーズを撮ってあんなにメジャーになるとは誰も思ってなかったはず(まぁそれを言えば”Bad Taste”を撮ったピーター・ジャクソンがLOTRシリーズを撮るとは思ってもみない)。たぶん20年ぶりくらいに観るこの映画、以前は怖くて(笑)見れないところもあったのに今回はあーこんなカメラワークしてたんだ、すげーなーとか割と冷静だった。

「エクステ」は園子温監督もきてたので。“GOGO夕張”こと栗山千明さまが出ているJホラーだけど、これはなんといっても大杉漣の怪演ぶりを観る映画だった。つーかホラー設定あんまり関係ないよね、人のドラマだよね。園子温監督って人の感情を逆なでするのうまいよなーと思ってしまう。あ、満島ひかりも出てました。

そして「片腕ドラゴン」は1974年公開のジミー・ウォング監督主演の香港カンフー映画。個人的には「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」をかけるべきだったと思うけど、いとうせいこう氏の趣味というか新宿に移ってからの企画物の名残りというか。このワンダーなテイストは確かにファンタスティック映画。この間Wowowでやってた「アイアン・フィスト」を思い出しました。つーか沖縄カラテのあの人って丹古母鬼馬二じゃなかったのか……。w

そんなこんなで映画を終えて出てきたら朝の7時。朝まで映画は久しぶりだけど心地よい疲れ。年に1回はこんな感じで企画物あるといいのになぁなんて思いながら帰途についたのでした。ありがとう、東京ファンタ。

Written by ei

12月 14th, 2014 at 12:02 pm

Posted in Movies,Roadshow

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