寄生獣
んー、ちーとも良くない。てか、尺は正義ですかね。キャラデザインが変わっても原作通りに進むアニメの方が面白く感じる。原作知らなきゃ楽しめるんだろうけど、結局原作がベストなんだろーなー。
ある日、空から降ってきた異質な生物に襲われる人間たち。泉新一もまたその一人。この生物は、多くは耳や鼻から体内に入って頭を奪うが、彼の場合その生物が宿ったのは右手だった。「ミギー」と自ら名乗った寄生生物は、本を読みネットを見て知識を付けていく。同じ頃、巷では連続惨殺事件、人間ミンチ事件が続発。警察はその手がかりもつかめぬまま、殺戮は続いていた。
テーマに「母への愛情、母の愛情」を持たせようとした結果、基本的なところがいくつか変わっていて、例えば新一の家が母子家庭だったりする。テーマなんていいから純粋にエンターテインメントとして作れないもんなのかね。確かに原作でも人間とは何かという哲学的な話も出てくるけど、それ以前に作者はエンターテインメント性を重視して描いたと語ってた。何も考えずにそれでいいじゃない?原作知らなきゃどーってことないのかもしれないけど、俺は岩目均はデビュー当時から読んでるんだよね。それだけに思い入れも強くて。アニメ版のキャラデザインが変わったときも「えー」と思ったけどストーリーは原作に忠実で、こちらの方がまだ評価できる。
そしてもうひとつ、俺は染谷将太が好きじゃないんだな。(笑)しゃべり方嫌い、顔も暗くてどーも好きになれん。新一はもっと明るくていい子だし、混ざった後のギャップがまだ全然感じられない。w 完結編ではもっと良くなるのか?(とは思えない) ミギーの阿部サダヲも軽すぎ。あれならアニメ版の平野綾の方がまだいい。
逆に良く似合ってるのは田宮良子の深津絵里。まぁ絶世の美女ってのとはちと違うが、この物語のキーパーソンですからな。良くやってると思います。あとは後半出てくる後藤とか浦上とか……。ま、その編はまた完結編の時にでも。
監督は山崎貴。「永遠の0」は良かったんだけどなぁ。
てことで俺も世の中の人の尺度で言えば「原作至上主義」なのかもしれないけど、やっぱりこれは越えられない壁なんでしょうね。原作知らない人(だってもう連載終わって20年だってよ)なら楽しめるんじゃないかと。