ジャージー・ボーイズ
原題:”Jersey Boys”
我々の親世代が聴いてた時代の音楽ですかねぇ。大ヒットミュージカルをクリント・イーストウッドが映画化。
ニュージャージーの小さな街で出会った4人の若者。バンド名を変えたり、音楽的方向性を変えながら、ついに「フォー・シーズンズ」という名前で大ヒット曲「シェリー」を生み出す。その後、バンドの人気はうなぎ登りで3曲連続でヒットチャートの1位を獲得するなど順風満帆に見えたが、そのうちメンバーのトミーが高利貸しに借金をしていたことが判明。さらにバンドの預金から50万ドルを着服していることもわかり、メンバーはばらばらになってしまう。
「マンマ・ミーア」など過去の曲を使ったミュージカルが大ヒットしたのを受けて作られた「ジュークボックス・ミュージカル」と呼ばれる分野。最近増えてますな。この題材に、ビートルズ以前で最もヒットしたグループと言われた「フォー・シーズンズ」を使って、彼らがいかにして頂点に立ち、そのあとを過ごしたを描く。舞台は大成功して、その映画化をクリント・イーストウッドが受けたというもの。
フォー・シーズンズと言われても我々70〜80年代世代にはピンとこないかもしれないが、曲を聴けば知っている曲ばかり。きっと我が母の世代が熱中していた頃なんだな、コレ。で、結局お金持っちゃうと人間ダメになるっていうお話(笑)なので、この映画を教訓にしようと……。ま、そーいうのおいといて、音楽を楽しめって気もしますけど。
主演のフランキー・ヴァリ役にはオリジナル・ブロードウェイ・キャストのジョン・ロイド・ヤングが。歌ってるのも彼で、フォー・シーズンズの独特のハイトーンボイスが実に見事に再現されている。他のキャストはエリック・バーガン、ヴィンセント・ピアッツァ、マイケル・ラマンダ。パトロンのジブ役にはクリストファー・ウォーケンも出てます。
監督はクリント・イーストウッド。途中、テレビで「ローハイド」やってたりして。(笑)もう84歳ですよ。
観に来ている人を見るとまさに我らの親世代。青春を思い出しながら観るんだろーかね。我々は素直に音楽を聴いてればいいと思います。