若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

her/世界でひとつの彼女

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原題:”her

とりあえずこのOSが欲しい。(笑)ラブストーリーのようで、実はちょっと未来の世界を考えさせるいい映画。

時は近未来。手紙の代筆会社に勤めるセオドアは、妻との離婚に応じないまま別居して1年が過ぎていた。寂しさから夜中にチャットをしたり、ブラインドデートをしたりする日々。そんな彼がある日街で見かけたのは、これまでとは違うAI型OSの紹介だった。コンピュータにインストールしてほんの少しのインタビューに答えると、彼のコンピュータは女性の声で話し始めた。彼のことをなんでも理解してくれる彼女ーサマンサとの楽しい日々が始まる。

OSに恋をするというのは奇異なことと思うかもしれないが、日本では「俺の嫁」発言がたくさんあるよーに、案外2次元とかモノに恋をするってことに対して理解がしやすいかもしれない。自分のPCの中を見てスケジュールや連絡先の管理だけでなく、書いているものや見ているものから使用者の性格や性癖も理解できるOS。必要なメールを整理してくれたり書いた原稿の添削とかもしてくれるんだぜー。UIもモダンで3D風でシンプルなものになっており、これなら使いたいなーと技術屋は思うわけだ。やきもち妬いたりしなくていいから超有能な秘書としてぜひ欲しい。

ま、映画の主題はそこにあるわけじゃなく現代人の孤独についてなんだけど(笑)、これから先こんなものが出てきても決しておかしくはない。Siriが進化するとこーなるのかもしれない。そんな近未来をのぞき見るだけでも結構面白い映画。

主演はホアキン・フェニックス。「ザ・マスター」とはまったく違う役柄で、顔のイメージも違うので思わずキャストを見直してしまうくらい。女友達のエイミーにエイミー・アダムス。そしてサマンサは声だけしか出てこないけど、スカーレット・ヨハンソン。声だけでローマ映画祭で最優秀女優賞を獲得。売れてますねぇ。
脚本・監督はスパイク・ジョーンズ。この人の作品はあまり見てないよなと思ったら、「マルコヴィッチの穴」とか「アダプテーション」とか結構見てた。w

テッキーな人の方が親近感が湧く作品と思われ。きっとこーいう世界があってもいいと思う。

Written by ei

8月 24th, 2014 at 8:58 pm

Posted in Movies,Roadshow

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