若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

Watchmen

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原題:”Watchmen

ポイントは世界観を理解できるかどうか。解説なく突っ走っちゃうんで、着いていけないと寝ちゃいます。(笑)

我々の「今」とは違う、仮面のヒーローたちが現実に活動しているパラレルな世界。一人の男が殺された。非合法のヒーロー活動を続けていたロールシャッハは、コメディアンの死の意味するところはヒーロー狩りだと推理し、かつての朋友であるナイトオウルII、大企業ヴェイト社の社長となったオジマンディアス、核実験によって超人になったDr.マンハッタンらにその事実を警告する。その頃世界はソビエトのアフガン侵攻で揺れており、核戦争勃発の危機にあった。果たしてヒーロー殺しの犯人は?世界は三度目の世界大戦ー自滅への道を歩むことになるのか?

Wikipediaには原作コミックの非常に詳細なあらすじが載っていて、それを読む限りほぼ原作に沿った内容と言える。そしてこれを読んだ方が世界観なんかはよくわかるはずだ。映画はとにかくイメージの連続というか、それぞれのヒーローの話を別々に集めて作ったような構成になっていて、しかもその世界観をしっかり説明しないままお話が進んでしまうため、そこについていけない人は退屈で(というか話がわからなくなって)寝てしまうこともあるかと。実際俺の横のお子様たちはぐーぐー寝てたようです。w
ダークなヒーロー像は「バットマン:ダークナイト・リターンズ」にも通じるヒーローの内面を描いており、これまでの単純明快なヒーローとは一線を画す。彼らのちゃんとしたヒーロー活動を見た上でこの作品を見ると、さらに違うものを感じるんじゃないだろうか。実際、その活動は映画の中で一部語られるのだが、もっとしっかり見せておけば盛り上がりは違ったような気もする。「ビギニング」とかってタイトルの前作があっても良さそうな。w ま、実際12巻からなる原作をそのまま忠実に映像かってのが難しいというのは例のドラゴンボールの……。(自粛) いずれにしろ日本国内では評価の分かれそうな作品です。

有名な俳優さんがほとんど出ていないこの映画。まーイメージムービーに近いしマスクマンだからどーでもいいのかもしれないが。(笑)実際、公式サイトにも俳優の説明がまーったくない。(爆)一番ヒーローらしく活動する(でもダークヒーロー)ロールシャッハはジャッキー・アール・ヘイリー。引退したナイトオウルIIに「パッセンジャーズ」にも出てたパトリック・ウィルソン。ヒロイン シルク・スペクターIIにはマリン・アッカーマン。彼女は映画の中より普通の格好の方が綺麗。w コメディアンのジェフリー・ディーン・モーガンは「スーパーナチュラル」の父ちゃん役だった人ですな。
監督は「300」のザック・スナイダー。ルームナンバーが300なのはお約束ってヤツでしょうか。フィンチャーが監督すると言われている”HeavyMetal” の監督陣の一人にも名前があがっているようで。

ふつーのヒーローモノを期待して観に行っちゃ駄目。語られることのないヒーローたちの私生活を見ようとか、裏ではこんなとんでもない話があるんだ!とか思いつつ見るといいかも。

Written by ei

3月 29th, 2009 at 11:10 am

Posted in Movies,Roadshow

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