若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

タイピスト!

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原題:”Populaire

スポ根版「マイ・フェア・レディ」。「フランス人は愛だよ」という劇中の台詞に納得。

田舎から出てきた不器用な秘書志望のローズは保険会社のルイに採用される。採用された理由は「一本指なのにタイプが速いから」。 彼女の才能を活かせるようにとタイピングの大会に出させるが、さすがに一本指では無理。しかしルイはローズを自宅に引き取り、十本の指でブラインドタッチを覚えさせると共に毎日ランニングと猛特訓を始める。めきめきと実力を付けたローズは地方大会、フランス大会と進んでいくが……。

かつては実際にタイプの世界大会というものがあったそーで、監督はタイプライターの歴史を研究していくうちにその事実を知って映画化したということらしい。昔から米映画やドラマを見てきた俺たちの世代はあんな風にキーを打つだけで文章が打てるなんてとタイプライターには憧れたものだ。子供の頃は日本語ではできないことなんて知らなかったけどね(日本語タイプライターを始めてみたのは小学5年くらいのとき)。その後日本語ワープロが出てきたときはとても欲しくて、結局CASIOかなんかの日本語表示が2行しかない安いのを買ったんだよな……。Rupoとか文豪とか、高級機はとてもじゃないけど買えなかった。今の子は、生まれたときからパソコンが家にあって幸せだよなぁ……。って、自分の回想をしてる場合ではない。(笑)ま、そんな風にキーボードタイピングってのはなんだか不思議な魅力があるもので、この映画でもローズが最初にタイプライターに心を奪われたのもよく分かる。

お話は正に「マイ・フェア・レディ」で、友だちとの賭けの対象になっているローズの葛藤を描きつつも、最後は「愛」で終わる。スポ根部分はエースを狙えとか必殺技を開発する日本の漫画やアニメを見てる人なら心躍る展開で、見てて楽しい。これで主演女優がもー少し可愛ければ(結局そこか>俺)。

キャストはフランス映画なので知らない人ばかり。主演のローズはデボラ・フランソワ。ちょっと抜けたところがある彼女はこの役は適役だ。ルイにはロマン・デュリス。フランスを代表するスター、らしい。ベレニス・ベジョは「アーティスト」でアカデミー助演女優賞にノミネートされた人。
監督はレジス・ロワンサル。

難しい話は一切ないので楽しめる。フランス映画は苦手だったんだけど、少し傾向が変わってきたのかもしれませぬ。

Written by ei

9月 2nd, 2013 at 10:54 am

Posted in Movies,Roadshow

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