ダークナイト
原題:”The Dark Knight“
やはり圧倒的なジョーカーの存在感。誰もが持っている悪を、その狂気が引き出すからこの映画は怖いのだ。
ストーリーは割愛。w 今回はバットマンの宿敵、ジョーカーがゴッサムをかき回すお話だ。
この映画を最初に観たとき、とにかく意味もなく怖かった。純粋な悪、理屈抜き、自己の利益さえ気にしない、ただ「悪を行うこと」だけを目的としたジョーカーという存在が正義を壊していく様。悪に飲み込まれたデントはツーフェイスになり、バットマンも自らの存在意義を根底から揺るがされた。そしてそれは誰もが持っている部分だからこそ、人は自分を壊されるように感じて恐怖するのかもしれない。
狂気に対抗できるのは狂気しかない。それでもバットマンは自らの矜持を曲げることなく、正義を持って対抗していく。それがどれだけ痛みを伴うことかは、この映画で彼が失った物を見れば明らかだ。最愛の人を失い、希望の光を失い、さらに街の人々の信頼を失った。そこまでしなければ正義が貫けないなら、やはり正義の道は険しいとしか言いようがない。
果たしてシリーズ最終作で、彼の正義は報われるのか。しかし彼が正義を通そうとする限り、やはり苦しみは続くのだろう。
「ダークナイト・ライジング」に向けての復讐上映パート2、今回もシネマサンシャイン平和島で観た。今回の方がよりリアルな音場が楽しめた気がするのは、やはり映画技術の進歩のなせる技だろうか。やっぱりこの映画館はいいわ。
そしていよいよ金曜は「ダークナイト・ライジング」。あちこち迷った末に、木場にある109シネマにIMAXシアターがあったことを思い出したので、そこで観ることに。しかしIMAXって前売り券買ってても関係ないのな。追加料金ごっそり持って行かれましたよ。まーいいや、とりあえず良い環境で最後を迎えられることを歓迎しよう。
待ってろ、「ダークナイト・ライジング」!