若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

ジョン・カーター

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原題:”John Carter

タイトルが悪い。(きっぱり)別にそこまで興行成績悪くなるよーな映画じゃないと思うけどな。でもジョン・カーターって言われたら、どこの政治家だとか言われそうな気が。(笑)この名前を聞いて「ああ、火星シリーズ」っていうのはSF者だけですよ。

エドガー・ライス・バロウズの元に叔父であるジョン・カーター急逝の報が届く。残されたのはジョンの財産と1冊の日記。その日記には、ジョンが経験した信じがたい「火星の記録」と、その後のジョンの奇行の理由が書かれていた。戦争に疲れたジョンが金を探し当てたそのとき、地球から火星へと転移したというのだ。そこに描かれる火星での胸躍る冒険をエドガーは知ることになる。

バロウズでジョン・カーターと言えばSF者なら皆ご存知の通り、「火星シリーズ」である。最初に書かれたのが1912年、刊行が1917年というからまさに100年前に書かれたSFファンタジー。でも俺、火星シリーズは読んでないんですよー。「宇宙の孤児」から入って「地球脱出(メトセラの子ら)」へと進み、そのあと「ファウンデーション」シリーズにいったというある意味贅沢な子供。w ま、小学生が手にするにはあの表紙は結構刺激的だった気が。
で、シリーズ的には11冊出ているうちのまだ1作目。一応スタジオ側はシリーズ化する予定で作っているはずなんだけど、アメリカでの売上があまり良い結果ではなかったことでどーなることやら。

でも作品としては別に出来が悪いわけじゃない。それなりに面白いし、CGも派手だし。とすれば、やはりこのタイトルとかキャストに問題があったのだろーかと。テイラー・キッチュ、今年同時期にこれと「バトルシップ」 という大作に登場したある意味「無名」の男が、例えばブラッド・ピットとか他の誰かだったら違ったかもしれないなーとか、タイトルにせめて「火星の」を付ければSF大作だと誰でもわかっただろーにとか。ま、たらればの話をしても仕方ないわけだが。

まーそんなわけで面白いんですよ。世界市場では成功してるわけだし(ここにもやはりハリウッドスターでなかったということが影響してるのかもしれないなーと思いつつ)。

主演は「バトルシップ」の記憶も新しいテイラー・キッチュ。誰だっけ……といろいろ見てみたら、ああ、「ウルヴァリン」でガンビットだった人かー。納得。ヒロインであり、本来「火星のプリンセス」が原作であることを考えると一番注目されるべきデジャー・ソリスにはリン・コリンズ。エキゾチックな顔がそそりますね。他にはどれがそーだかわからないウィレム・デフォーとかマーク・ストロングとか。
監督はピクサー出身のアンドリュー・スタントン。実写はこれが1本目。「ファインディング・ニモ」とかの監督。

最後の最後で「スティーブ・ジョブズに捧ぐ」ってのが出てきてひえーとか言っちゃうんだが、これは監督の出自もそーだしディズニーの筆頭株主だったってことを考えても納得なのかと。

Written by ei

5月 2nd, 2012 at 4:41 pm

Posted in Movies,Roadshow

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