若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

人生はビギナーズ

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原題:”Beginners

祝、クリストファー・プラマー、アカデミー助演男優賞!

今年は今まであまり観ていないこの手の映画も観に行きますよと。

「私はゲイだ。これからは自分に正直に生きたい」と、父から突然のカミングアウトを受けたオリヴァー。ゲイの父と母との間に生まれた自分は、ちゃんと愛を受けて生まれてきたのだろうか……と疑問を持つオリヴァーを尻目に、やっと本来の自分を取り戻し、若い恋人も作って新たな人生を謳歌していく父、ハル。癌宣告を受け、治療もできないと言われても残る日々を楽しく、前向きに行くていく父と、それを見守るオリヴァーの生活。ーーそして父の死後、ふさぎ込む彼の前に現れたのは、女優をしているというアナ。お互いが失ったものを埋めるように、2人の生活は始まっていく……。

人は一人では生きられなくて、一人よりも二人の方がきっと良くて、それはどんな形で始まるか、終わるかもわからない。それでも自分の人生を正直に生きていくことが一番大事。とまぁそんなお話、というかこれは人によっていろいろな感じ方があるだろーな。立場によって、例えば年老いて朽ちていく人はハルの最後の毎日を見て人生をもう一度生き直そうと思えるかもしれない。日々の孤独を感じている人は、オリヴァーとアナの関係を美しく思い、自分もそうなりたいと考えるかもしれない。そんな人生の中のふとしたきっかけが、この映画の中にはいろいろあるような気がする。

クリストファー・プラマー、そう「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐。御年82歳にしてこの映画でオスカーを手にしました。ここ10年くらい、ダンディなじいちゃんであちこちの映画に登場していたけど、よーやくの受賞。おめでとうございます。映画の中でも最後の日々を過ごす活き活きとした姿はとても印象的でした。
主演はユアン・マクレガー。これまた暗ーい人、というか人生に疲れている男というべきか。それをとても好演。そしてアナ役はメラニー・ロラン。大変お美しい……と思ったら、ああ、「イングロリアス・バスターズ」のあの復讐の女神か。納得。そして忘れてはいけない飼い犬、アーサー役のコスモ。やー、可愛い。w 犬好きはこの子を観に行くだけでもいいかも。
脚本、監督はマイク・ミルズ。 今回の作品は彼自身の父親との関係によって生み出されたオリジナルだそーだ。

自分の人生の終わりはどーなるだろう?少なくとも悔いは無いと思えるような生き方ができればいいな。

Written by ei

3月 3rd, 2012 at 4:57 am

Posted in Movies,Roadshow

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