若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

おとなのけんか

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原題:”Carnage

まー昔から「子供の喧嘩に親が口を出すな」とはよく言ったもので……。大人の争いの方がよっぽど醜いよなぁと。

公園で遊んでいた子供たちがふとしたことで争い、そのうちの1人が棒で顔を殴ってしまった。殴られた子供は前歯を二本折る怪我。円満な解決をしようと双方の親が集まって話し合いを始めるが、ふとしたことから話がこじれていく。最後には子供のことなどそっちのけで、夫婦同士の諍いも始まって……。

下手に分別とかプライドとかある分、大人の方が子供よりもよっぽど面倒だ。子供たちはきっとほっとけばまた元通りに遊び始めるだろうに、それを下手に大人が口を出そうとするからややこしくなる。こーいうのがその典型だ。もっとも、自分の子供の教育にまで口を出されたら黙っていられないこともあるのかもしれない。俺は子供がいないからアレだがきっとそんなこともある気がする。

映画を観ていて思い出したのは、遙か昔、まだ小学生の頃。友達の家に遊びに行って、「超合金」のおもちゃを貸してくれるというから借りて帰った。そしたらその夜、その家の親御さんから「勝手に持って帰った」と電話があった。どうやらその友達が、親にあのおもちゃをどうしたのか?と聞かれてそう答えたらしい。
僕は「貸してくれる」と言われたからだ!と強く反抗した(大泣きした記憶がある) 。でも結局それは通らず、おもちゃを持ってその家に返しに行った。そんな理不尽がまかり通るのか……と強く不信感を持ったことがある。
その家の人とはご近所で、うちの両親は今でもとても仲良く付き合っている。でも俺はこのことがあってからずっと信用していなかったりする。

……と、まぁちっとも関係ないことを思い出したわけで。(笑) でもこーいうのも「教育」の一環なんだろーなと。俺はその頃からずっと理不尽であることはとても嫌いです。

さて映画の主演はジョディ・フォスター、ケイン・ウィンスレット、クリストフ・ヴァルツとオスカーウィナーばかり+ジョン・C・ライリーの豪華な顔ぶれ。ジョディはさすがに年くったなーと思うものの、やっぱりいつも綺麗で、しかも演技が上手い。
監督は名匠、ロマン・ポランスキー。舞台劇が元になってると聞いて納得。ほぼ一部屋の中で繰り広げられる心理劇を、おもしろおかしく描いてます。

まぁイタイことを学ぶのも、何をするとイタイことをされるかを学ぶのも、それでどれだけ怒られるかを学ぶのもすべて子供のうちにやっとくべきだなーと。

Written by ei

3月 2nd, 2012 at 3:32 am

Posted in Movies,Roadshow

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