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Runnin' Wild

猿の惑星:創世記

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原題:”Rise of the Planet of the Apes

最近流行ってる「前日譚」モノ、今度は猿です。とうとう猿も全部CGになってしまったなぁ。

まだ人類が地上を支配している時代。アルツハイマー治療のための新薬を開発したウィルは、チンパンジーへの投与実験で成果を上げていた。しかしその新薬のお披露目の日に実験体の猿が事件を起こして開発は中止。すべて処分された猿たちの中で残されたのは、 生まれたばかりの赤ん坊猿だった。ウィルはその子を自宅に連れ帰り、シーザーと名前を付けて飼い始める。しかし新薬の効果が遺伝したことから、シーザーは猿よりも遙かに高度な知能を身につけていた。

「前日譚」モノが流行る理由は、すでに確立された世界観の中で違うストーリーが展開できるという作りやすさだろう。リメイクでは「焼き直し」という誹りを受け、常にオリジナルと比較される運命だが、前日譚であればある程度自由にできて比較されることもない。しかもその映画がヒットすれば今度こそ本編が作れるということにもなる。ま、そーやって考えれば数年前リメイクブームであれもこれもリメイクされてたのと理由は一緒なわけだが、要は面白ければそれはそれでOKということでもあったり。きっとそれは基になる映画の世界観がどれだけしっかりしているかによるところも大きいだろう。
#とりあえず楽しみなのは「エイリアン」だったり(現在製作中だか公開待ちだかだったはず)

そんな見方をしてみると「猿の惑星」の世界観はさすがにしっかりしていて受け入れやすい。ああ、これがあーなってこーなってあの世界になるのねと納得もできるし、実際に宇宙に向けて飛び立ち、行方不明になる宇宙船の話もニュースで告げられていたりする。そして猿のリアルな映像はさらに現実味を感じさせてくれる。ま、全編CGになってしまったことでさすがに今回、リック・ベイカーの出番はなかったようなのが残念だが。

主演はアカデミー授賞式の司会がさんざんだった(笑)ジェームス・フランコ。まーこれまで基本エンターテイナーによる司会が多かったことを考えれば、彼にそれを期待するのは無理なんだけどさ。ちょっと暗い研究者という役どころは似合ってるかも。ヒロイン、といってもあまり出てこないけど美しいフリーダ・ピントーはインド出身の女優さん。「スラムドッグ$ミリオネア」な人なんですね、見てませんすいません。他にはアルツハイマーを患う父にジョン・リスゴー。もう名優と呼ばれる年齢になりつつありますねぇ。そしてシーザーにはアンディ“ゴラム”サーキス。まさに猿でした。(笑)
監督はルパート・ワイアット。まだ長編2本目でこの規模の映画は立派だ。今後に期待。

一応全米では大ヒット、日本でもいつもの「見ました」CMが流れていて、「泣けました」とか言ってるけど、いやこれでは泣けません。(笑)むしろどこで泣けと?猿?w オリジナルを知らなくてもそれなりに、知っていてもそれなりに(笑)楽しめる映画です。

Written by ei

10月 11th, 2011 at 10:41 am

Posted in Movies,Roadshow

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