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Runnin' Wild

スーパー8

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原題:”Super 8

これはJ.J.エイブラムズ版「E.T.」だ。あ、ネタバレかもしれないので期待している人は注意ね。
試写会で鑑賞。

1979年、オハイオ州の小さな街。4ヶ月前に起こった事故で母を失ったジョーは、幼なじみのチャールズたちと8ミリカメラを使ってゾンビ映画を撮影していた。憧れてたアリスが参加した夜の駅での撮影中、通過していく貨物列車にトラックが突っ込み、大惨事に。軍がやってきたのを見て、散乱する事故現場で見つけた奇妙な物体を持ってジョーたちは逃げ出した。そして事故の直後から、街では奇妙な事件が起こり始める……。

きっとこの映画はJ.J.エイブラムズが若い頃ー映画の主人公たちの年頃で「E.T.」を観て、「俺ならこー作るのに」と考えた「俺E.T.」をそのまま脚本にして映画にしていると思う。(笑)つまりもうひとつの「E.T.」であり、それはできる可能性のあったもうひとつの世界と考えればいいかもしれない。「未知との遭遇」や「E.T.」へのオマージュないしはトリビュートとエイブラムズ自身が語ってるよーだし。しかもその脚本を読んだスピルバーグが「これは俺の映画じゃないか」とプロデューサーに名乗りを上げたに違いない。w
でもこう、AmblinとBad Robotという昔と今を代表する製作会社のロゴが2つ並んでるオープニングは感慨深いですな。

当初から流されていた予告編は実は完全なミスリードで、あの映像からこんな映画を想像する人はいないだろう。エイブラムズだけにこれは狙ってやってるはずだ。フタを開ければボーイミーツガールを含む映画少年の甘い青春時代の幕開けなお話で、それこそがエイブラムズが夢想した映画だと思う根拠にもなっている。ヒーローになれる映画少年、正に夢のようではないか!俺だって憧れる。

主演はジョエル・コートニー。これが映画デビュー。彼の憧れのヒロインはエル・ファニング。ダコタの妹なんですな、確かに雰囲気が似てる。3歳くらいから映画に出ていてキャリア10年のベテランですよ。英語版「となりのトトロ」のメイ役もやってたそーな。あとはカイル・チャンドラー、ロン・エルダード他。
監督はJ.J.エイブラムズ。「スーパー8」以降はプロデューサーとしての仕事が並んでいて、”M:I 4“はすでに撮影終了。そのあと”StarTrek“の続編、そして”Cloverfield“の続編を準備中の様子。次の監督作品はどっちかになるのかしらん。

しかし80年代って、俺がSF映画に熱狂していた頃からもう30年か……。そんな郷愁や、当時の純粋な想いを思い出す映画。あの頃の映画を楽しく観ていた世代ほど、実は楽しめる作品なのかもしれません。

Written by ei

6月 15th, 2011 at 4:24 am

Posted in Movies,Roadshow

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