若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

アジャストメント

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原題:”The Adjustment Bureau

ディックだからSFと思って楽しみに観に行ったらキリスト教国向け教化映画だったという罠。w

史上最年少で下院議員になったデヴィッドは上院議員に立候補していたが、ちょっとしたスキャンダルで落選。しかし敗北宣言直前に出会った女性との会話をきっかけに、これまでにないスピーチをして人気が再燃。4年後の選挙では当選確実視されるまでになっていた。そんなとき、自分のスピーチのきっかけを与えてくれた女性、エリースと偶然再会する。本来なら出会う運命になかった二人を「調整」するために、スーツを着て帽子を被った謎の組織「運命調整局」が動き始める。

映画化が相次ぐ(割には原作通りの映画になったことがほとんどない)ディック作品の最新映画は、マット・デイモン主演のSFラブストーリー……と思ってたら実はSFでさえなく、ラブ・ファンタジーというか。まぁここまでくると完全にファンタジーですわな。実はディックはほとんど読んでないので偉そうなことも言えないのだが、実際映画になったものは原作の一部のみを取り出して膨らませたりしているので油断できない。某所に書いてあるところでは「現実改変工事を偶然見てしまった主人公が知ってはならない世界の秘密を知る」お話とある。じゃああのシーンだけなのか、ひょっとして。

しかも最終的にそれを動かしてるのは「あの人」ということになっていて、日本人的世界観では相容れない部分も。まぁ運命は人によって決められてるものではない、自分で切り拓くものだという主張は理解できるが、だったらほっといてくれよとかキリスト教国の人はあの人に言わないのだろうか。(笑)まぁ仏教だって「すべてはお釈迦様の掌の上」なので同じ世界観だし、神道もまた同じか。抵抗感があるのはこの映画の中で、それを調整する人たちが人型をしているからかもしれない。

主演はマット・デイモン。ちょっと太った?(人のことは言えない) 相変わらず人気の彼、今後も主演作が続きます。ヒロインにはエミリー・ブラント。他にアンソニー・マッキー、テレンス・スタンプなど。
監督はジョージ・ノルフィ。「タイムライン」「ボーン・アルティメイタム」の脚本家な彼の監督デビュー作。

ま、いろいろな小道具が楽しいのでそっちを見ればよし。お説教臭いところは華麗にスルーしましょう。(笑)

Written by ei

5月 29th, 2011 at 11:20 am

Posted in Movies,Roadshow

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