若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

サロゲート

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原題:”Surrogates

突っ込みどころ満載のリアル社会版「セカンドライフ」。ふつーに考えてこんな社会は実現しないだろうけど、それは設定として楽しむべし。

人間の脳波を完全に解析し、思考しただけでコントロールできる機械の身体「サロゲート」が開発され、人々は社会生活のほとんどを自らのサロゲートを使って行うようになった未来。人種差別はなくなり、争いもなくなり、「殺人事件」がなくなった社会で、ある一体のサロゲートが破壊され、そのオペレーターもサロゲートからのフィードバックによって死んでしまった。数年ぶりの殺人事件の操作を開始したトムとジェニファー。発見された犯人を追ってトムが入り込んだ先は、サロゲートに反対する人間たちの住む区域。犯人を目前まで追い詰めたにもかかわらず、トムのサロゲートは破壊されてしまう。果たして犯人は?そして事件の真相は?

最初に思い出したのは「セカンドライフ」の世界。でも生活のほぼ全てを代理ロボットにやらせてしまうなんて「無駄」なことが起こるはずがないと初期設定を否定してしまうとそれまでで、あとは他の突っ込みどころを探してみる映画になってしまう。そしてその突っ込みどころはまさに満載。アレもコレも気になり始めてしまう。
しかし後半、実はサロゲートの裏側に人はいろいろな悲しみや苦しみを隠しているんだという話になったところあたりからちょっといい話になってくる。それはきっとネットである程度別人格を「作って」いる人にとって共感できる感情だからかもしれない。 実際の自分はそんなんじゃない。もっといろんな苦しいことがあるけど、それはにっこり笑った笑顔の下に隠してる。そうサロゲートのシワのない、若い顔のように。そんなことを考えると、自宅に引きこもってネットばっかしてちゃダメだ!というメッセージのようにも思える。

主演はブルース・ウィリス。髪があって(笑)若いサロゲートの状態を見て笑うのが楽しい。(マテ ま、全体的にサロゲートにはシワのない綺麗な加工がされていて、動きも微妙にぎこちない感じにしてあるのだが。共演はラダ・ミッチェル。奥さん役にはロザムンド・パイク。
監督はT3のジョナサン・モストウ。進行中企画に”Escape from NewYork”があるのが気になる……。

ま、とりあえずPCを捨てよ、街に出よという映画。iPhoneは持っててもいいっすか?(笑)

Written by ei

1月 25th, 2010 at 1:03 am

Posted in Movies,Roadshow

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