若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

恋妻家宮本

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この二人、ホントによく似合ってるよね。そして年齢的にも自分と重ねてみたりする内容の映画でした。

大学時代から付き合い始め、子供ができたことから結婚した宮本陽平と美代子。結婚して27年で子供も結婚、独立して福島へ。そして一軒家では夫婦二人だけの初めての生活が始まった。そんな中、陽平が読もうと思って取り出した本の中から落ちたのは、美代子の署名が書かれた離婚届。陽平はその意味がわからず、うろたえ、どうすればいいか悩み始める。

俺も今年で50歳、どーしても陽平と自分を重ねてしまうわけで、最近の趣味が料理とかそのうろたえる姿を見てるとさらに共感が強くなる。ああ、俺もこんな情けない大人になってる気がするなぁ。ま、それでも少しは見所があると言われるくらいにはなりたい……なりたいなぁ。

お話はそんな、宮本陽平がうろたえながらも妻への愛を再確認していく過程を描いている。子供がいればきっと、27年なんて止まることなくあっという間で、気がつくと何が残ってるか思い悩む人も多いに違いない。それまで趣味らしい趣味がなかったであろう陽平が料理教室に通ってやりがいを見つけたのも、美代子が福島へボランティアに通うのもまたその一つだろう。改めて二人だけになったら、向き合う角度を変えてみるってのが手なのかもしれないなぁ。もう目を見つめ合い、手を握り合ってニッコリする時は過ぎていて、たとえ別の方向を向いていても腰のあたりで紐が繋がってればそれでいいじゃない?っていう。二十数年寄り添ってればもう恋人ではなく家族。それがいいか悪いかではなく、それから先も一緒に居られるかどうかが、夫婦の繋がり方なんじゃないだろうか……と、俺や俺の同級生は色々と考えさせられる内容です。

主演は阿部寛と天海祐希。年齢的にも近い189cmと171cmの巨大カップル(笑)はとてもよく似合っている感じ。阿部ちゃんはいつもの阿部ちゃんのまま、ゆりちゃんはいつもの背筋がピン!ではなくちょっと疲れた感じだけどこの役にはその方が合ってる。どちらも日本のトップ俳優になりましたねぇ。他には菅野美穂、相武紗季、佐藤二朗、奥貫薫、富司純子。
監督は遊川和彦。「女王の教室」「家政婦のミタ」「偽装の夫婦」の脚本家で今回が映画初監督。ゆりちゃんと昵懇の仲って感じですか。

ラストのいきなり歌い出すシーンはなんだか笑ってしまいました。あれ、なんかの映画で同じよーなシーンがあった気がするけど思い出せない……。 いずれにしろ同年代の夫婦は皆観なさいと。

Written by ei

2月 4th, 2017 at 4:38 am

Posted in Movies,Roadshow

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