若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

ザ・イースト

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原題:”The East”(2013)

テロを正当化することはできないが、金儲けのためならなんでもやっていいという風潮は確かに間違ってる。それは資本主義の歪みなのは間違いない。

元FBI捜査官のジェーンは民間警備会社に再就職。新しく決まった仕事はクライアントを脅かすテロ組織?「ジ・イースト」に潜入捜査することだった。恋人にはドバイに行くと偽り、髪の色を変え名前も変えて、組織に潜り込む。しかしそこで見た真実と実態は、彼女の心を大きく動かしていく。

利益のためなら何をやってもいいと思っている企業に対して、人はどのようにして戦っていけば良いのだろうか。 テロを起こすことがその答えとは思わないが、企業がやっていること(マラリアの特効薬を売るために薬害を隠す・環境に配慮した工場といいながら廃液を垂れ流す)は人の道に反したことだ。「目には目を」というならば、彼らにもその鉄槌が下るべきだと誰かが考えたとしても不思議はないだろう。しかも多くの場合、富を持つ者たちは権力側から守られる位置にいる。割を食うのはいつでも持たざる者たちだ。

この映画はそんな思想を持つ者たちの話……なんだけど、その実例がメンバー自身の話だったりしてちょっと私情の方が勝ってないか?とか思うんだけど、組織の最初の成り立ちなんてこんなもんなのかもなと。誰かが今の自分たちに不満を持ってそれを変えようとしたところから闘いが始まり、広まって組織化されていく中で逆に純化されていく。まぁそんな過程を描いているとすれば、この映画は正しいのかもしれない。

主演はブリット・マーリング。実にお美しい。TVシリーズとかの出演もある彼女、32歳。まだまだこれからか。キャストの中で一番有名なのはエレン・ペイジ。「インセプション」のアリアドネ役のあの人ですね。他にはアレクサンダー・スカルガルド、トビー・ケベルなど。
監督はザル・バトマングリ。どーやら主演のブリット・マーリングとは一緒にいろいろやってるみたいで、彼女の主演映画を3本も撮ってる。

最後に訴えるところが「暴力」では、認められることはないのかもしれないけど。……でもなぁ、この話に出てくる企業はどこも酷いの一言。こんなんが社会を構成してるならつぶれてしまえとか思うよね。(笑)
#俺は変な思想は持っていません(笑)

Written by ei

11月 1st, 2014 at 11:12 am

Posted in DVD,Movies

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