若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

南極料理人

without comments

southpole.jpg

公式サイト

ウィルスさえ生きられない環境で生きていける人間は、やはり霊長類最強の動物なんだなということと、人間食ってればたいていの苦労は忘れられるんだなということが分かる映画だった。

南極観測隊の料理担当として1年半赴任することになった西村。場所は昭和基地よりもさらに厳しい、平均気温-50℃のウィルスさえ生きられない極寒の地、ドームふじ基地。一緒に赴任した人たちはやはりとっても個性的な7名。それぞれが背負った夢と希望と現実の1年半を綴る物語。

最初に出てきた感想は、人間てとりあえず美味いモノ食っとけばなんとかなるもんだなぁと。まぁ全編の半分以上が食事シーンなのでそう思うのかもしれないけど、それにしたって食うことにこれほどの情熱を燃やすのは。やっぱり生きるということに執着してるからなんだろうか。どんなにどん底でも腹は減る。そして食べてれば死なない。そーいうことか。ある意味、日本人だからというのもあるのかもしれない。食に関するこだわりというか、その部分は絶対に捨てられないんだろうなぁと思ってしまったり。世界で一番美味しいモノが食べられるのは日本だということはおそらく間違いないわけで、この国に生まれた自分たちはやはり幸せなのかもしれない。

主演は堺雅人。最近すっかり人気者。あの飄々としたイメージがいいのかしらん。共演はきたろう(今回、ラーメンを食うシーンが何より「生きてて良かったぁ」を感じさせる名シーンになっております)、高良健吾、豊原功補、そして生瀬勝久など。生瀬さんはなんで出てきただけで「怪しい」というイメージなんだろうなぁ。昔の竹中直人みたいな、出てきただけでにやけてしまう感じはなかなか得難いキャラクターだ。しかも演技の幅が広い……こーいう役からボヤッキーまでだもんな。(笑)尊敬せざるを得ない。w
監督はこれが映画デビューという沖田修一。で、注目は「かもめ食堂」「めがね」のフードスタイリストの飯島奈美と榑谷孝子なのかな。出てくる料理はどれも美味しそうで、中でも「おにぎり」。あー日本人で良かった。

やるべきことをやり、飯を食う。その毎日の積み重ねがなにより大事。

Written by ei

8月 24th, 2009 at 12:16 pm

Posted in Movies,Roadshow

Tagged with ,

Leave a Reply