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Runnin' Wild

スリー・ビルボード

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原題:”Three Billboards Outside Ebbing,Missouri

演技陣の熱演の素晴らしさは認めるけど、お話としては好きじゃないなぁ。確かにお話が二転三転していくのはすごいなと思うけど、もっと優しい世界であってほしい。

ミズーリ州の田舎町、エビングの外れにある3つの看板に、広告ではなく言葉が掲げられた。 「レイプして殺された」「まだ犯人は捕まらない」「なぜ、ロビー署長?」 看板を出したのは、娘を殺されたミルドレッド・ヘイズ。事件から7ヶ月経っても捜査が進まないことに対する問いかけだった。しかしこの看板が出て、TVで取材されたことで事件は思わぬ方向へ - 誰もが望まない方向へと進み出す。

「シェイプ・オブ・ウォーター」と並んで今年のアカデミー賞レースの大本命は、なんとも言えない後味の悪い映画。「憎しみは憎しみの連鎖しか生まない」ということを言いたいのかもしれないけど、看板が引き起こす事件が、本来の目的を果たすことなくどんどん間違った方向へ進んでいくのはホントに嫌な感じ。

しかも俳優陣が非常に素晴らしい演技で、皆の持つ「怒り」がダイレクトに伝わってくる。主演のフランシス・マクドーマンドも、助演男優賞を取ったサム・ロックウェルも、内に持つ怒りをとても自然に表現したことが受賞につながったと思うし、そーいう意味ではこの映画の中の唯一の「良心」であるウディ・ハレルソンは(助演男優賞が取れなかったという点で)かわいそうだったとも言えるかも。

てことで絵所以はフランシス・マクドーマンド。いつも個性的な脇役の多い彼女の一世一代の舞台とも言えるこの作品で、是非とも主演女優賞を取ってほしいところ。淡々とした内にこもる「怒り」の強さを感じる名演でした。共演はウディ・ハレルソン。そして助演男優賞のサム・ロックウェル。もー南部アメリカの嫌な男の典型みたいな。バカで単純で、そんな自分自身にも怒りを覚えてるからこその黒人虐待だったりするんだろーな。というかまぁ、この映画の怒りは、誰もが自分を許せないからこその怒りなんだろうなと。
監督はマーティン・マクドナー。サム・ロックウェル、ウディ・ハレルソンとは前作「セブン・サイコパス」から続けてなんですな。

決して気持ちのいい映画ではないです。自分の中の怒りを見出してしまう人もいるかもしれない。

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Written by ei

3月 5th, 2018 at 11:57 am

Posted in Movies,Roadshow

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