若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

オデッセイ

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原題:”The Martian

ほぼ原作通りの作りで安心しました。ま、ここ数年の「宇宙映画シリーズ」(勝手にシリーズ化w)の中ではまぁまぁの出来。

有人火星探査計画 アレス3のクルーは突然の砂嵐に襲われ、計画を中止して退去することに。しかし居住区から帰還船に向かう途中、壊れたアンテナがクルーの一人、マークを直撃。空気漏れが検出されたため、死亡と判断した他のクルーたちはそのまま軌道上のヘルメスに戻り、帰途につく。しかしマークはまだ生きていた。次のミッション、 アレス4がやってくるまで4年。しかし食料は予備の分も合わせて1年分もない。マークは果たして生き延びることができるのか。

「火星の人」の筋書きを聞いた時点で思い出したのは、ジョン.W. キャンベル Jr.の「月は地獄だ!」。「遊星からの物体X」の原作者といえば知ってる人は多いだろう。1940年代に始まるのアメリカSFの隆盛を作った人と言っていい。「月は地獄だ!」はその彼の代表作で、月の有人探査計画の途中、帰還船が月面に激突して爆発。次の船がくるまで2年間を生き延びる……というお話。空気と食料の備蓄は2ヶ月分。そこで彼らは科学の力で水を作り酸素を作り……と、ほぼ「火星の人」と同じなのだ。実際、内容は現代にアップデートされ、場所が火星、そして一人ぼっちという部分はあるものの、内容はとても良く似ている。俺が読んだのは多分高校生のとき。

そんな背景があったので、映画化されると聞いたときはちゃんと作れば面白いはず……と。そして映画は非常に原作に忠実な作りになってた。ま、何よりマーク・ワトニーという人の明るさですよね、このお話のポイントは。常にポジティブであきらめない姿勢は見習いたい。科学的考証もしっかり行ったそーで、「?」と思う部分もなく良くできたSFでした。

そして全編に流れるのは70年代ディスコサウンド。(笑)これが船長の趣味なのも、実は原作と一緒。最後の曲は「I Will Survive」でしたっけ。生き残ってるー。(マテ

てことで主演はマット・デイモン。もうすぐ”Jason Bourne”が帰ってくるってことで期待も高まりますなー。船長役にはジェシカ・チャスティン。美人と言うよりは意志の強い人ってイメージがどんどんついてきますね。そして「ファンタスティック・フォー」で爆死したケイト・マーラ。あれはなかったことにしよう、そうしよう。(笑)他にもマイケル・ペーニャ、ジェフ・ダニエルズにキウェテル・イジョフォー、ショーン・ビーンなど。
監督は弟の死を乗り越えて見事な復帰のリドリー・スコット。待ってますよ、”Alien:Covenant”。

しかしなんでゴールデングローブはコメディ部門だったんでしょうなぁ。ドラマ部門では取れないから?(笑)

Written by ei

2月 12th, 2016 at 1:44 pm

Posted in Movies,Roadshow

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