若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

ファンタスティック・フォー

without comments

f4_r.jpg

原題:”Fantasitic Four

監督問題でドタバタ、興行収入でもコケて低評価ととんでもない船出になったリブートシリーズ。まぁどんな映画になっても前シリーズのパート2の日本シーンよりまともだろうと。(笑) でもまぁダメ出しされる理由もわかる。

小学生の頃からテレポート装置を研究していたリードと相棒のベンは高校の科学発表で披露。しかし彼らが物質を転送していた先は、地球上のどこかではなく異次元の地だった。ずっと以前から次元転送装置を研究していたストーム博士に呼ばれたリードはビクター、スーなどの仲間と共にとうとう装置の完成にこぎ着ける。装置を使い、プラネット0に降り立った彼らだったが、謎のエネルギーによってビクターは行方不明に、残った者たちも特異な能力を身につけてしまう。

監督のジョシュ・トランクが「1年前に作ったファンタスティックなバージョンの映画ならもっと評価されていただろう」とツイートしたと言われる本作。途中降板して違う人で再編集とか撮り直しとか言われ、次作「スターウォーズ」の監督オファーも消滅してしまったという。

実際観てみると、前半すげー丁寧に作ってあるのに能力を得てからの部分があっという間で、さらに最後のバトルもあっけなく終わってしまう。え、アクション映画なのにアクションシーン少なくね?しかも一人ずつだと弱い。Dr.ドゥームにまったく歯が立たない。そりゃ4人で戦ってこそのファンタスティック・フォーだろーというかもしれないが、あっけない幕切れには誰もが「え、アレで終了?」と嘆くに違いない。

主演のMr.ファンタスティックことリードには「セッション」の演技で注目を浴びたマイルズ・テラー、インビジブル・ウーマンことスー・ストームには美しいケイト・マーラ、ヒューマン・トーチのジョニーにはジョシュ・トランクの出世作「クロニクル」で注目されたマイケル・B・ジョーダンなど魅力的な人も出ているというのに、作品の不当たり具合からこのままシリーズ立ち消えになってしまわないか心配だ。
監督のクレジットは一応、ジョシュ・トランク。ただ彼はこれは自分の作品じゃないと言い張ることだろう。

ちなみにいつものマーベル・ユニバース的な話をすると、ファンタスティック・フォーにはスパイダーマンやゴーストライダーが加入したことがあったり、最近TVシリーズ「エージェント・オブ・シールド」に登場した「インヒューマンズ」やもちろん「アベンジャーズ」チームとも交流がある。シリーズが続いてれば、スパイダーマンとの共闘も見られるかも?

前半の丁寧なタッチで最後まで行けたなら、あと30分長かったなら(最近のこの手の映画には珍しく100分しかない)評価は変わってたかもしれない。でもこのままだと、いつかの「スーパーマン・リターンズ」のようになかったことにされてしまうかもなぁ。

Written by ei

10月 15th, 2015 at 5:16 am

Posted in Movies,Roadshow

Tagged with ,

Leave a Reply