劇場版 サイコパス
去年のラストも今年のアタマもアニメからだなんて……。まぁでもこれは観ないわけには。だってTVシリーズ2期に狡噛出てこなかったんだもん。
シビュラシステムに護られた都市、日本にテロリストが密入国。公安局の適切な対応によって対象を確保、殲滅することに成功するが、確保したテロリストの一人の記憶の中から得られた映像に写っていたのは3年前に姿を消した狡噛慎也がテロリストとなって闘っている姿だった。常守朱は捜査対象を追うという理由で、シビュラシステムが初めて海外輸出された国SEAUnへと向かう。
TVシリーズ第一期は非常に良くできていて、実はキャラクターデザインは気に入らなかったんだけどお話が面白くて最後までしっかり見たわけで。で、去年の年末にかけて第二期が放映されたものの、一期の主要キャラクターだった狡噛が出てこない（一瞬だけ、朱の想像の中に出てくるけど）のが不満で、まぁ映画になればきっと出てくるだろうと思って今回は観に行ったという。ええ、元気でしたよ狡噛さん。
シビュラシステムってのは結局選民思想的なシステムで、しかも機械は間違いを犯さないという前提においてのみ運用が可能なもの。しかしそもそもシビュラの本体が機械ではないことを知ってしまえば、これほど危ういシステムもない。一期ではシステムは絶対だという前提で動いていたけど、二期以降はシステムの正体を知ってなお、それを利用しながら「正義」を行うための方策を考える。まーそうすると巨大なシステムであるシビュラと対峙する朱がどんどんスーパーマンになってくわけで、一期の頃の人間味が失われつつあるのはちょっと寂しい気も。
映画版に良くある派手な仕掛け方がアタマにあったのは気になるものの（英語とか……カンボジアあたりなら言語違うでしょー）、ちゃんとサイコパス世界に納まるお話になっている。まーいずれにしろ俺が良く言うところの世界観の構築は良くできているので、スピンオフ小説やマンガもできて、そしてもちろんシリーズも続きが作れるはず。シビュラという呪縛から解き放たれるべきなのか、それとも他国のこの状況を見て、平和を保っているのはシステムのおかげと考えるべきなのか……。なかなか難しいですわな。
声優さんはいつものように割愛（よくわからないのでｗ）。いずれにしろ霜月監視官は早めに排除したい。（笑）TVシリーズ二期ではからっきしと言われた宜野さんも頑張ってました。
さて次はまた劇場版？でもこのシリーズはじっくり腰を据えて見たいんだよねー。三期2クールくらいでがっちりやってもらいたいところです。