若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

遊星からの物体X ファーストコンタクト

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原題:”The Thing

一応、カーペンター’S 物体Xに繋がる仕掛けはあるものの、別になくてもいいんじゃん?ていうかリメイクでいいじゃん。ひねりも何もない映画はやはりオリジナルを超えられない。

南極大陸でクレバスに落ち込んだノルウェー隊が見つけたのは巨大な宇宙船と冷凍になった「モノ」。発見の報を受け、南極に赴いたアメリカ隊は共同でそれを切り出し、基地へ持ち帰った。しかし氷漬けになっていたソレは死んでいなかったのだ!氷を突き破って逃走したそれを火炎放射器で撃退したが、解剖したソレの性質を知ったケイトはまだ隊員の中にソレが潜んでいるのではと考える……。

氷から切り出したり、そこから蘇る下りは実は最初のハワード・ホークス版にはある部分。女性隊員がいるのもそうで、でもクリーチャーはカーペンター版に準拠していて、つまりは2作をまとめるとこーいう映画になると。それは逆に言えばオリジナリティに欠けるということでもある。「エイリアン2」がなぜ面白かったかと言えば、視点を変えて大戦争にしたから。同じ世界観、同じ設定、そしてラストは犬を追いかけるという引きまで決まってたら、ある意味安心して見られる映画になってしまう。なんでもいいからオリジナルな部分が欲しかったよね。
クリーチャーの完成度は高いけど、それも当時のロブ・ボッティンの悪魔のような創造力を超えられてないというのもまた悲しい。当時「E.T.」がもてはやされる中、同じエイリアンなのにここまで不気味なものをよく考えつくよなと感心したことを思い出す。CGなんだからもっと自由にとか思うんだけど、結局は無難な線を行きすぎて残念な出来という感じか。

てことで主演のケイトはメアリー・エリザベス・ウィンステッド。「スコット・ピルグリム vs 邪悪な元カレ軍団」のぶっ飛び彼女がこんなところに。(笑)この後「リンカーン 秘密の書」とか”A Good Day to Die Hard”(ダイハードの最新作ね。なんか強いらしい)にも出てどーやら注目株。あとはB級映画らしくあまり知った顔はありません。
監督はマティス・ヴァン・ヘイニンゲンJr.。これが監督デビュー作。

ちなみに主人公がケイトで生き残りの一人がカーターなのはカート・ラッセルにひっかけてある、ってのは読み過ぎですかね。w

Written by ei

8月 22nd, 2012 at 1:24 am

Posted in Movies,Roadshow

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