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Runnin' Wild

X-MEN:ファースト・ジェネレーション

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原題:”X-Men:First Class”

ということで新シリーズのスタートっ!でもかっこいいのはやはりマグニートーか。

第二次世界大戦時、ユダヤ人として迫害を受けたエリック・レーンジャーは、その特殊能力を発現し、ナチスの実験体として生き延びた。同じ頃、テレパスとしての能力を発現していたチャールズ・エグゼビアは自宅に忍び込んだ女の子ー姿形を自由に変えられるレイヴンと出会い、次にくる「時代」を感じ取っていた。
時は流れ、1960年代。エリックは自らの復讐のために、チャールズはミューテーションの可能性を信じて生きていた。そこの現れたのはエリックの母の敵でもあるセバスチャン。彼は第三次世界大戦を起こさせるべく、ミュータントを集めて暗躍していた。戦争を防ぎ、世界を救うため、ミュータントたちが立ち上がる。

この映画はまだ、プロフェッサーXもマグニートーもミスティークも「いない」時代の話。実際の歴史、キューバ危機の中に上手にX-Menストーリーを紛れ込ませて進んで行く。X-Menはミュータント同士の戦いの話というよりは、新人類と旧人類の戦いの話というべきなのかもしれない。理想主義に過ぎるチャールズと、現実を見つめて力で押し切ろうとするエリック。どちらも正論であり、本来は争うべき相手ではないはずの2人が対立するのは人間そのもののアンビバレンツというべきか。

同時にこの映画は人種差別の愚かしさを描いた映画でもある。自分たちとは違う、異質なものを排除しようとする人間の愚かな面を映画や漫画にして嗤う。しかもそれらの圧倒的な力に負けてしまう矮小な人間。それは差別心を持った人間そのものだ。

ま、内面はともかく、映画としては新シリーズの1作目として設定されており、興行収入さえ稼げれば3部作で続けられるはずだ。ベースになっているのは原題と同じコミックシリーズで、初期X-Menが活躍するストーリー。そちらにはいろいろとゲストも登場して楽しいらしい。
映画でもどこかで見たことのある能力の人たちが登場していて、カメオ出演で「あの人」も出てきたりとなかなか楽しい。こーなってくると次はきっとひとつめのあいつとかあの人とか出てくるよね?と期待したくなる。ん〜、やっぱりシリーズは続けて欲しいものだ。

てことでチャールズにはジェームス・マカヴォイ、エリックにはミヒャエル・ファスベンダー。ミスティークのジェニファー・ローレンスは前シリーズのレベッカ・ローミンの方が綺麗だったなぁ(一瞬だけ出てきますが)。他にはニコラス・ホルト、ジャニュアリー・ジョーンズ。そして悪役、セバスチャンにはびっくりケヴィン・ベーコン。いやぁ、出てるの全然知らなかったんすよ〜、情報入れてなかったし。(笑)相変わらず悪い人度が高くて安心のクオリティ。w
監督はマシュー・ヴォーン。「キックアス」の監督ですな。現在は「キックアス2」の脚本を書いている、らしい。

前シリーズの3作目は最低の出来だった。2まで見てれば別に問題ないというか、全部見てなくても問題ないので(笑)、シリーズ継続のためにもぜひっ。やっぱりマグニートーかっこいいよー。

Written by ei

6月 10th, 2011 at 11:11 pm

Posted in Movies,Roadshow

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