「シアター!」と「キケン」
もー、この人ホントに筆早いんだからー。(笑)
ということで12月〜1月にかけて出た有川浩の新刊は2冊。文庫とハードカバーで、でもやっぱり読み始めるとイッキなのは、ラノベだからなのか、それとも読み口が軽くて読みやすいからなのか。
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ポップでキュートでぬるい
今度の有川浩は甘さ控えめ
いいです
ドラマ化してほしい
楽しかった!是非、続編も書いていただきたいです。
「シアター!」は万年赤字の小劇団が、ふとしたきっかけで背負った300万の借金を返すために奮闘する……し始めるお話。相変わらず立ってるキャラ、設定、どれをとっても有川節全開で面白い。この人の強味は、それまでまったく興味のなかったことでも、興味を持った瞬間から全速力で吸収して形にしてしまうところだろう。「シアター!」に出てくる小劇団にはモデルがあり、そこと知り合ったことがきっかけでリサーチ含めてわずか3ヶ月で書き上げてしまうところなどは、その柔軟性の高さを評価すべきなのだろう。
まだまだ彼らの奮闘は始まったばかり。ここで終わらせるのはもったいない。続編希望。
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一切手抜きなし!! ”本気で”遊ぶということ
全力で突っ走りギリギリでかわす
読むしかないっしょ
もうひとつの「キケン」は、これまたキャラ立ち抜群な集団「西南電気工科大学 機械制御研究部」略して「キケン」の大活躍を描いた一編。あー、あったよなー、こんな何やっても楽しかった頃って。俺は大学はサークルもゼミも入ってなかったんだけど、今となってはなんともったいないことをしたものだと思う。ま、それ以外の活動で取り返したけどね。でもあーいう楽しさって、中にいるときと外にいるときではやっぱり違うんだよねぇ。そんなちょっと昔を思い出しつつ、まだまだ自分もやれることがあるんじゃない?少なくとも、どんなことにも全力で当たって行く姿勢は忘れちゃダメだと思わせてくれるお話。
確かこれもどこかにモデルがあったはず。どこかの後書きで読んだ記憶が。
とりあえず今、出せば売れる作家として完全に定着した有川浩。どちらもとにかく読みやすく、そして面白いです。いいなぁ、悔しいなぁ。