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Runnin' Wild

ラッシュ/プライドと友情

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原題:”Rush

ポスターは知名度からクリス一人だけだけど、これはあくまでも二人の物語。今だからこそできるレースシーンの映像は大迫力ですぞ。

試写会にて鑑賞。

毎日酒を浴びるように飲み、女にもだらしなく享楽的な暮らしをする典型的なレーサー、ジェームス・ハント。一方、F1カーにも精通し開発にも携わり、勝つための準備を怠らない「コンピューター」ニキ・ラウダ。まったく逆の個性を持った二人が出会い、レースを通じてプライドをぶつけ合う。しかし1976年、ドライバーズポイントを争う激しいシーズンで、ドイツGPでニキの載ったフェラーリが大クラッシュ。炎に包まれたニキは生死の境をさまようことに。

「スーパーカーブーム」を知っている世代なら誰でも、ニキ・ラウダの名前は知っているはずだ。レース中にクラッシュして大やけどを負ったドライバーズチャンプ。そう、この話は実話。45歳で夭逝したジェームス・ハントと、3度のワールドチャンピオンを獲得したニキ・ラウダの物語だ。とはいえ、当時はまだ俺9歳。ニキの事故の裏にこんな凄い話があったとは知らなかった(当時知ってたのはフェラーリ312T2と6輪のエルフタイレルとニキ・ラウダとマリオ・アンドレッティの名前だけw)。

劇中では激しい火花、舌戦を交わす二人だが、実際にはかなり仲が良かったらしく、安アパートに同居したこともあったそーな。お互いに牽制しあう姿はそんなバックボーンがあり、お互いに相手の速さを認めていたからこそのものなのかもしれない。そして映画に関してはニキ(64歳存命です)自身が観て「非常に正確に描いていて感動した」と語っている。

ヒューマンドラマだけでなく、往年のF1カーが疾走するレースシーンも見どころだ。撮影にはCGだけでなく実際に組んだ車をコースで走らせているそうで、CGシーンと実写の組み合わせはスピード感や迫力を生んでいる。パーツだけを撮るカメラワークも非常に格好良い。普通のF1レース中継では観ることのできない映像は、F1ファンならこれだけでも十分に観る価値があるだろう。

主演の二人はジェームス・ハントにクリス・ヘムズワース、ニキ・ラウダにダニエル・ブリュール。クリスはともかく、このダニエル・ブリュールが非常によく似ている。他にはオリヴィア・ワイルド。アレクサンドラ・マリア・ララ。
監督はロン・ハワード。現在はクリスを主演に新作”Heart of the Sea”を撮影中。

しかし主演の二人をKinKi Kidsとかに充てるのやめてくれないかな……。まぁ日本語で観ないからいいけど。とにかく、F1好きな人なら間違いなく面白い一本。セナ・プロスト時代の前にこんな熱い戦いがあったということを知って欲しい。

Written by ei

1月 31st, 2014 at 2:03 am

Posted in Mac,Roadshow

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