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始末屋ジャック 見えない敵

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始末屋ジャック 見えない敵〈上〉 (扶桑社ミステリー)
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おすすめ度の平均: 4.0

3 じっくり、哀愁を楽しめる本でした
5 始末屋ジャック、危機一髪!

始末屋ジャック 見えない敵〈下〉 (扶桑社ミステリー)
F.ポール ウィルスン
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この巻から邦題に「始末屋ジャック」と入り始めました。シリーズは5作目。いよいよ異界の侵出が始まる。

偶然居合わせた地下鉄の社内で起こった乱射事件。その犯人を射殺したジャックは、その場を立ち去った……。もちろん自分自身の身元が暴かれることを恐れてのこと。しかしジャックは「救い主」と呼ばれて大々的に報道され、しかも同じ車内にいた新聞記者に追い回されることになる。同じ頃、新たな依頼を引き受けたジャックの前に現れたのは、すでに15年あまり完全に音信不通になっていた姉 ケイトだった。ケイトが依頼人?でもなぜ?

いよいよ異界との対決が明確になりつつある今作。すでに「偶然はない」と言われてしまうジャックにとって、異界との戦いは宿命となりつつある。その運命の輪の中に姉が巻き込まれたというのが今回のお話のポイント。しかも時折現れる幻視は、「ナイトワールド」を読んでいる者にとってはかつて体験した、その後の世界のイメージに非常に近く、不気味だ。
今回のもう一つの軸は、新聞のいい加減さだ。もちろんそれが悪いこととは言わないが、自分で勝手に筋立てを考えてしまう記者の姿は映画「ニュースの天才」のヘイデンくんを思い出さずにはいられない。 日本のマスコミももっと……。(以下略)

とにかくすでに偶然はないと言い切られてしまったジャックにとって、異界との関わりはこれまで以上に濃密になっていく。そしてその先に見えてくるのは、小説「ナイトワールド」とは違う時間軸の未来だ。あのジャックが、やられっぱなしのまま、何も知らない第三者として関わるような立場になる訳もない。さてどっちに進むのか。

さて既刊のものはあと2作(今読んでるのは「深淵からの脅威」の上巻)。感想まで含めて間に合わせなきゃ!

Written by ei

9月 23rd, 2009 at 9:06 pm

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