若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

ミスター・ガラス

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原題:”Glass

19年の時を経て、まさかあの「アンブレイカブル」を起点とした大きな物語が繋がるなんて、当の本人 シャマランでさえ考えていなかったに違いない……って、一応当時から続編構想はあったのか!

自分を除く全員が死んだ鉄道事故で生き残り、ミスター・ガラスことイライジャに自らの「力」を気付かされたデヴィッドは、息子 ジョセフとともに自警団活動を細々と続けていた。そんな中、女子高生4人が誘拐される事件が起こる。24の人格を持つ男 ケビンが起こしたこの事件を解決するために戦うデヴィッドだったが、ともに警察に捕まってしまう。そして2人が収監された精神病院には、イライジャも入っていた……。

「シックス・センス」以降、常に「期待外れの監督」として有名(酷い)なシャマランが2000年に撮った「アンブレイカブル」。ブルース・ウィリスが不死身の男として覚醒する話は「えー、なんでこんな中途半端なところで終わるの?」と思わせるもので、しかも「シックス・センス」という大ヒット作の後だっただけに不満が大きく残る作品だった。

「で、続きは?」とあの頃は友達と語ったものだったけど、どーやらその構想は当時からあったらしく、「スプリット」のケビンは元々「アンブレイカブル」に登場するはずだったものを、ストーリー構成上諦めたのだという。せめて彼が20年前に登場していれば、もう少しこの世界観を早く見ることができたかもしれない。……とはいえ、相変わらずのシャマラン節で、もやもやっとしたものが残るんだけど。

結局シャマランて人の映画の見せ方は、どんでん返しをいかに上手に見せるかという部分なんだよな。今作でもトンでもないどんでん返しが待ってるけど、勘のいい人は途中で何かがおかしいことに気がつくはず……。「シックス・センス」ではどんでん返しが二段階でやってきて、その衝撃に皆が震えた。ただそれ以降は決して上手くいってるようには思えない。てか、最初に「シックス・センス」を撮ってしまったがために期待値が高すぎるってのが問題なのかもね。

この映画のポイントは、キャストにちゃんと全員揃ったことなのかもしれない。デヴィッドにブルース・ウィリス、ミスター・ガラスにサミュエル・L・ジャクソン、ケビンにジェームズ・マカヴォイ。さらにデヴィッドの息子 ジョセフも当時と同じスペンサー・トリート・クラーク、「スプリット」でケビンと心を通わせた女子高生 ケイシーもアニャ・テイラー=ジョイが再登板。他はともかく、主演陣3人はよくスケジュール合わせてきましたねぇ。ま、ブルース・ウィリスのギャラは20年前よりは安くなってるかもだけど。(笑)
監督はM.ナイト・シャマラン。 今は何かのTVシリーズを企画していて、その脚本と監督を準備中。

さてこの映画で明らかになった世界観はまだ続くんだろーか。今のところ本人は否定してるそうだけど、「アンブレイカブル」当時も続編は否定されてたらしいので、決してないとは言い切れない。まーあってもいいとは思うけど、どーしても見たいとは思わない(という程度の内容だったという話かw)。

Written by ei

3月 11th, 2019 at 1:00 pm

Posted in Movies,Roadshow

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