若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

アクアマン

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原題:”Aquaman

この映画が「ワンダーウーマン」に続いて世界的ヒットになったということは、つまりDCは映画戦略を間違えたってことですなー。先行するマーベルに追いつきたかったのはわかるけど、やっぱり地道に1作毎作っていくべきだった。

海の底にある国 アトランティスから逃亡した女王 アトランナと灯台守 トム・カリーの間に授かった子 アーサー・カリー。幸せだった家族は、アトランティスからの追っ手によって引き裂かれ、母は連れ戻されて海溝の怪物の生贄にされてしまう。数十年後、成人したアーサーは人間離れした海底人の能力を使い、人々を救っていた。そこに現れたのは、アトランティスの隣国 ゼベルの王女 メラ。彼女は地上と海との全面戦争を仕掛けようとするアトランティスの王 オームを止めるべく、アーサーの力を求めていた。

「ワンダーウーマン」で女性の強さ、いやガル・ガドットの美しい強さ(笑)をアピールしたDCエクステンデッド・ユニバースの次のヒーロー紹介映画は、実にセクシーな男を持ってきたというわけで。ありゃあかっこいいわなー。そして世界的大ヒット。こうやって先に、各ヒーローを紹介してれば、「ジャスティス・リーグ」は全然違う映画になったろうに。そりゃDCはバットマン、スーパーマンで先行してたとは言え、他の人たちのことを世界が知ってるかと言えばそれは無理なことで。

その点、マーベルは「アイアンマン」で当時あまり売れてなかったロバート・ダウニー・Jr.、「インクレディブル・ハルク」(ここはキャスト変わっちゃったけどねー)、「マイティ・ソー」でクリス・ヘムズワース、「キャプテン・アメリカ」でクリス・エヴァンスと、決してトップスターではない人たち(失礼)を使って、ちゃんと段階を踏んでから「アベンジャーズ」へと繋いだことで、マーベル・シネマティック・ユニバースの世界観が確立された。そして今や、ハリウッドスターで出ない人はいないという「大河ドラマ」になった。

それに比べるとDCはしっかりした世界観をまとめきれないままの「ジャスティス・リーグ」。そもそもその前のバットマン3部作は世界観が全く違う別個の映画だと言っていい。リスタートしなきゃいけないバットマンに、途中で辞めちゃいそう(昔はともかく作品賞でオスカーまで取ってどちらかというと文芸寄り)なベン・アフレックを連れてきちゃう(そして辞めちゃった)とか、大事に育てないといけないシリーズなのにヒットを急ぎ過ぎた。しかも結局スーパーマンのスーパーパワーだけあればいいというお話になってしまっては(サイボーグって誰?フラッシュはどこ?)、ジャスティス・リーグそのものの否定と言ってしまっても過言ではない。アベンジャーズたちはそれぞれちょっとずつ足りないところがあって、それを補い合えるからこそよき仲間なわけで。誰か一人の力が突出してるって、ああ、でも仕方ないよなー、それがスーパーマンなんだから。

と、本筋を大きく脱線。さてアクアマン、とっても素直でわかりやすいスーパーヒーローものになってます。しかも最後は怪獣映画。(爆)まー、娯楽映画ってのはこーいうのだよなと。古き良きハリウッド映画というか。

そもそも海中のシーンて昔はCGで作るの大変だったはずで、それが問題なくできるようになった現代の技術もやはり大したもので。これはあれですかね、シャークなんとかシリーズの技術が大きく貢献s(してませんよね?w)。

主演はジェイソン・モモア。「ゲーム・オブ・スローンズ」見てないからあれなんだけど、まぁセクシーでかっこいい男だなぁというのは「ジャスティス・リーグ」で思いました。ハワイの先住民族、ドイツ系、アイルランド系など複雑な血がそうさせるんですかねー。王女 メラには「ジャスティス・リーグ」にもちょっと顔を出してたアンバー・ハード。女王 アトランナに修正バリバリなニコール・キッドマン。デカい(笑)。他には、ウィレム・デフォー、ドルフ・ラングレン、パトリック・ウィルソン。
監督はホラー界の巨匠 ジェームズ・ワン。ああ、それでパトリック・ウィルソン(「死霊館」のエド・ウォーレン役)。

次は「シャザム!」なのか、DC。大丈夫か、そんな脇道作ってて。(笑)「スーサイド・スクワット2」(のびのび、しかもウィル・スミス降りた?)とか、ジョーカーとハーレクインの映画(中止?)とか、前途多難。頑張って欲しいもんです。

Written by ei

3月 1st, 2019 at 1:30 pm

Posted in Movies,Roadshow

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