若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

起終着駅 ターミナル

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公式サイト?(実際のサイトはもう無くなってました)(2015)

日本映画はなんか、色々考えてしまっていけませんね、自分のこととか。んー、俺は今人生という路線のどの駅にいるんだろうか。

昭和63年、裁判官となって北海道に単身赴任してきた鷲尾完治の前に、10年前に姿を消した恋人 冴子が現れた。すでに結婚して子供もいた完治だったが冴子と逢瀬を重ね、ついに二人で小さな町で暮らそうと決意する。しかし冴子は完治の重荷になること、誰かの負担になることを嫌がり、二人でいた駅の線路に身を投げてしまう。完治はその場から逃げ出し、自宅にも帰らぬまま、釧路に降り立つ。

終点駅で人生を捨て、そのまま終わって行こうとしていた完治と、ふとしたきっかけで知り合った若い女性 敦子。二人の不思議な関係が、完治の中の何かを変えて行く。行き止まりだったはずの駅は新たな起点駅になって、人生がまた動き出す。想像していたお話とは違っていて、でもその方が爽やかで良かった。

誰でも心の中で悔やんでいることはあるはずだ。あの日自分がそうしていたら、あのとき自分が決断していたら、今の人生は変わっていたかもしれないと。そんな想いを抱えて生きるのは、ましてや裁かれることのない罪を背負い、自らに罰を課して、一人で生きて行くのはなんと辛い人生だろうか。

「あのときは悪かった」という一言でその後悔を消すことは、自分を許すことになるのかもしれない。それでもその一言が、何かを変えるかもしれない。たとえそれが相手のためじゃなく、自分のためだとしても。

主演は佐藤浩市。今年の日本アカデミー賞で主演男優賞、日本を代表する俳優になりましたねぇ。敦子には本田翼。決してうまいわけじゃないんだけど、現代の若者って感じはとても合ってる。他には尾野真千子、泉谷しげる、中村獅童。
監督は篠原哲雄。

少なくとも自分の人生、若い頃に思ってたものとはまーったく違ってる。今頃は実家を継いでおっさんになって、夜の街のどこかのスナックでカラオケ歌ってクダを巻いてたはずなのに、東京に出てきてこんな生活をすることになるなんて想像さえしてなかった。( ꒪⌓꒪)(笑)さてどちらが幸せだったかは、んー、やっぱり自分が決めるんだよね。

Written by ei

3月 26th, 2017 at 9:34 am

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