若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

シークレット・オブ・モンスター

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原題:”The Childhood of a Leader

もう少しドラマ的な展開を期待してたんだけど、サルトル(哲学者)の原作ということでなんだかよーわからんところで終わってしまった。哲学か?

20世紀初頭、第一次大戦を買った連合国側。ヴェルサイユ条約締結のためにアメリカからやってきた政府高官の家族はパリから少し離れた郊外の田舎町で暮らしていた。政治家らしく厳格な父と理想を追う信仰心のある母、そして思春期のとば口でいきなり言葉のわからない国に連れてこられた美しい息子。「地球市民(コスモポリタン)にしたい」と願う母は息子にフランス語を習わせるが、息子は徐々に歪んでいく。

第二次世界大戦を前に現れた独裁者はどのような環境から育ったのかをテーマにした映画。モデルはどうやらムッソリーニのようで、幾つかのエピソードがそのまま使われていたりする。まぁつまりこの映画のような環境に少し何かがズレたものが育てば独裁者が生まれるということか。歴史の一場面が描かれるので、そこに続くものも現実ーつまり実在の独裁者を描いたものなのかと思ったけど、最後の場面は違う世界のお話だった。んー、そのままムッソリーニを描けばよかったんじゃなかろうか。

主演は、ほんとは少年ということになるんだろうなぁ。トム・スウィート、本作が映画デビュー。少女のような美しい少年の闇はある意味迫力があります。母はベレニス・ベジョ、父にはリアム・カニンガム。他にはロバート・パティンソン、ステイシー・マーティンなど。
監督、脚本はブラディ・コーベット。この映画が長編デビューながら、2015年のヴェネチア映画祭で審査委員長だったジョナサン・デミに認められたそーで。まぁ次の映画に……。

公式サイトの謳い文句はあまり信用しない方がいいかな。なんかすごい展開があるのかも!と期待して見ると肩透かしを喰らいます。家でビデオで見たらきっと寝てたな、俺。(笑)

Written by ei

12月 14th, 2016 at 11:55 pm

Posted in Movies,Roadshow

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