ファンタスティックビーストと魔法使いの旅
原題:”Fantastic Beasts and Where to Find Them”
ということで始まった新シリーズ。ローリングがちゃんと映画脚本を書いてるので、ある意味無駄がない。とても映画的見せ場なんかも考慮した脚本になってましたねと。
1920年代のアメリカに一人の英国人がやってくる。男の名はニュート・スキャマンダー。休暇に訪れたという彼の手にはスーツケースが一つだけ。しかし銀行でのちょっとした騒ぎの間に、よく似たスーツケースを持っていた男 ジェイコブのものとカバンが入れ替わってしまう。そのカバンこそニュートが世界を駆け回って集めた魔法動物が入っているものだったのだ。逃げ出した魔法動物を集めるために、ニュートとジェイコブの冒険の幕が上がる。
ハリー・ポッターシリーズのスピンオフということで、もともと「幻の動物とその生息地」はローリングがチャリティのために書き下ろした本だそーで、前書きをダンブルドアが書いてるとかページのあちこちにハリーやハーマイオニーの落書きがあるという、まぁ教科書なんですな、ホグワーツの。で、今回はそれを書いた人のお話ということで。
年代的にはハリーたちの時代から大きく遡ってまだ第二次対戦前のニューヨーク。最近は適切なロケ地がなくても背景は描いちゃえばいいので、こーいう昔の舞台も作りやすくなりましたねぇ(しみじみ)。ちょっと古い感じの映像にしてあるのもその年代を表現するためなのかしら。主人公の年代がハリーたちよりも上ってことで大人の魔法シリーズと言われてるけど、ハリー・ポッター世代と考えれば成長した彼らが観る映画てことですよね。つまりターゲット設定はバッチリ。
製作当初は3部作と言われ、公開後は5部作にすると話が広がってるけど、ローリングが書いてくれるなら続けていいんじゃないかと。ハリー・ポッターシリーズとは違って映画的に自由に書けるし。ただハリポタ本編も新作「ハリー・ポッターと呪いの子」が出版されたことだし、こっちもいずれは作らないと。でもエマ”ハーマイオニー”・ワトソンの最近の美しさを見るともう少し先でもいいかー(舞台設定は19年後だから30代半ばか)とか思ったり。ま、出るかどーかはまだわからないんでしょーけど。
主演はオスカーウィナー エディ・レッドメイン。「博士と彼女のセオリー」以降、続々と仕事が決まってる売れっ子(の割には「ジュピター」のあれはなんだったんだ……)の彼。当分はこのシリーズが続きます(もう2018年に向けて製作開始)。アメリカ合衆国魔法議会の職員 ティナにはキャサリン・ウォーターストン。「スティーブ・ジョブズ」でクリスアンだった人ですね。そしてニュートの相棒?ジェイコブにはダン・フォグラーは俳優で歌手。もう一人のヒロイン クイニーにはアリソン・スドル。彼女の方が魅力的でしたね。w 他にはコリン・ファレルとかジョン・ボイトとか。隠れキャラのあの人が大暴れするのはまだ先の話のよーです。
監督はこのあと第5作まで全部監督やるぞーと意気込むデヴィッド・イェーツ。
スキャマンダー氏はハリーが学校にくる頃にはもう90歳は超えてるそーで、「本史」と絡むのは教科書の執筆者というところとハリーの友達 ローナが彼の孫と結婚するということくらい。しかしハリー・ポッター wikiには色々と面白いネタも書かれていて(これ、どこからきた設定なんだろうw)、ニュート・スキャマンダーの項目を読むとこの先の展開が少し見えてくる……かも?