若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

エヴェレスト 神々の山嶺

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これ、何が凄いと言って、現地での撮影が凄い。よくもまぁこれだけの撮影に挑んだものだと感心。

1993年、日本のエヴェレスト遠征隊にカメラマンとして参加した深町だったが、遠征隊の登頂は失敗。予定していた写真集がキャンセルになってしまう。借金までしてネパールにやってきていた深町は、ふと立ち寄った店にある古いカメラに興味を持つ。それは70年ほど前にエヴェレストを目指しながら行方不明になったジョージ・マロリーのものではないかとカメラを購入しようとしたところに、シェルパの男が現れ、カメラを持って行ってしまう。しかし深町はシェルパが釣れている大男が、日本のクライマー 羽生丈二であることに気がつく。

撮影場所がエヴェレストの標高5,200メートル地点。常に氷点下の中に3人のキャストが実際に10日間かけて登って撮ったそーで、とにかくその登山シーンは迫力がある。吹雪の中では息ができない感じになるほど。身体を張った演技が迫力になったとも言えるかもしれない。岡田くんはまぁ格闘バカ(失礼)なので体力は問題ないだろうけど、阿部ちゃんは俺より年上。そして尾野真千まで一緒に登ってるってんだから恐れ入ります。

そしてこの撮影の直後、2015年4月25日にネパールで大地震(M 7.8)が発生してえらいことになったそーで、エヴェレストでももちろん大規模な雪崩が発生して22人が死亡、200人以上が行方不明。もう少し撮影が伸びていたら、あるいは日本パートから撮影してたら、撮影班は地震に巻き込まれていたかもしれないという。映画の中ではネパールの地震前の姿が美しく撮られていて、行ってみたいなぁと思ってももう建物はボロボロかもしれない。そーいう意味でも貴重な映像の残る映画になった。

てことで主演は岡田准一。もう日本を代表するアクションスターですな。この映画の撮影ではかなり絞ったっぽくて、顔が違って見えたり。そして天才クライマー 羽生には阿部寛。人生をすり減らして山に登る鬼気迫る姿はとにかく迫力です。紅一点は尾野真千子。他には佐々木蔵之介、ピエール瀧、風間俊介など。
監督は平山秀幸。高所恐怖症だというのによくもまぁ……。

「生徒諸君!」で「沖田くんは上に行ったんです!」というシーンがありましたが(笑)、あれ思い出しましたね。(違w でも山屋の人たちって、結局自分の限界を目指して進んでくんだろーなー。 いや、久しぶりに迫力のある日本映画でした。

Written by ei

3月 31st, 2016 at 3:39 am

Posted in Movies,Roadshow

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