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このところ見た「自宅で映画」のまとめ 2016 その8

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さーてサクッと40へ。ああ、もうプロジェクター返さなきゃいけないのね、と少し足を速めて。

300.jpg300 帝国の進撃

原題:”300: Rise of an Empire”(2014)

まさか続編ができよーとは思いもしなかった「300」。しかし改めてwikiで歴史を紐解いてみると、勝者はギリシャ側(つまり「300」では負けたスパルタの方)なんですな。「300」は「テルモピュライの戦い」、そして今作は「アルテミシオンの海戦」「サラミスの海戦」を主題にしてあるそーな。この海戦で勝ったことで、ペルシャは戦意を喪失し、ギリシャの勝利へと繋がっていくんだって。「300」を観たときは「滅びの美学」なんてことを書いた気がするんだけど、今回は勝利への道ってことですか。

実は原作が「シン・シティ」のフランク・ミラーだそーで、確かに劇画っぽい!って思ってしまった。ま、今回も筋肉ムキムキなのでその手の描写が好きな人はok。そしてエヴァ・グリーン、般若ですなぁ。(笑)

boy_from_brazil.jpgブラジルから来た少年

原題:”The Boy From Brazil”(1978)

原作と映画の存在は知りながら今まで見てなかった中の一本。案外こーいうのってあるよね。1978年という時代で考えると実に時代を先取りしたお話だと言える。だって羊のドリーが生まれたのは1996年ですぜ。20年は先を行ってたんだなーと。でもそのおかげでいろいろと物議も醸したようで、アカデミー賞候補にまで上がったのに日本では劇場未公開だったそーで。でも俺、この映画ができた当時は11歳。そりゃ公開されたとしても観に行けてないなと。w

主演がグレゴリー・ペックとローレンス・オリビエという名優ぞろいなのもポイントの一つだけど、序盤であっさり殺されてしまうスティーブ・グッテンバーグの方が驚き。誰だっけなーとたどってみたら、そーだよ!「ポリス・アカデミー」シリーズのあの人だよ!と。こんな映画に出てたとは。あとはブラジルから来た少年その人がとても印象的です。

black_coal.jpg薄氷の殺人

原題:”白日焰火”(2014)

今さら香港・中国合作映画を見る意味は、グイ・ルンメイが出てるから以外には何もない(きっぱり)。でも一応、64回ベルリン国際映画祭で最優秀作品賞を取ってるそーで、一体どの辺が評価されたのかさっぱりわからない。(酷)

全編を通して寒そう、ってのはわかる。(笑) でも殺人犯のウーに惹かれてたはずの刑事のジャンの気持ちはよくわからない。もっとも、ウーは捕まえて欲しかったのかもしれないし、そう思ったからジャンはそのままにしたのかもしれないし、最後の真昼の花火はもちろん彼からのメッセージだろうし。んー、でもやっぱりよーわからんですな。

ま、いいか、グイ・ルンメイだけ出てりゃそれでいいことにしよう。

clockwork_orange.jpeg時計仕掛けのオレンジ

原題:”A Clockwork Orange”(1971)

実はこの映画も見ていなかった過去作のひとつ。「暴力と狂気」は自分にとって全く縁のないものという認識があるので、この映画を見ても理解できないと思ってたのが理由。今ならこの程度の暴力シーンがある映画は珍しくないが、45年前に公開されたことを考えると、当時はどれだけ話題になっただろうかと思う。

内容は15歳(そう、アレックスは15歳)の少年が徒党を組んで街で暴力の限りを尽くし、最終的には殺人の罪で捕まって投獄。その後洗脳されて暴力もセックスも拒絶するようになるが、過去の悪行からは逃れられず暴行を受け……。結局世界にそれらが溢れていて、彼だけを「去勢」しても意味がないことがわかる……てな感じか。セックスと暴力、退廃、政治、それらすべての「悪徳」に対する風刺。悪徳を封じること自体に意味がないという内容が暴力やセックスを肯定することに繋がって、いろいろな事件にもなり、結局世界中で上映禁止に。ああ、そりゃ見れてないはずだわ。でもまー、45年前ということを考えればそれは確かに影響を与えただろーなぁ。

監督はスタンリー・クーブリック。ああ、ダース・ベイダーの「中身」だったデヴィッド・プラウズがちょっとだけ出てるってのはトリビアですかね。

ということで40本目まで。プロジェクター返却までにあと5本……無理かなぁ。

Written by ei

3月 17th, 2016 at 2:25 pm

Posted in DVD,Movies

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