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Runnin' Wild

オートマタ

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原題:”Automata”(2014)

ロボットと人工知能が絡むと必ず宗教話になるという典型のような映画ですね。まぁ「意志」すなわち心とは何か、それが人とロボットを分ける境目だということなんだろうけど。

ホラーとサスペンス映画をメインに紹介するサイト「ホラサスDAYS」さんの試写会募集に応募して鑑賞。あざっす。

太陽風によって地球は砂漠化が進み、世界に残るのは2000万人余りに。人手不足を補い、人類を滅亡から救うために生み出されたのが人型ロボット「ピルグリム7000」。彼らには生命体への危害の禁止と自他のロボットの修正の禁止という2つの原則が組み込まれていた。しかしある日発見されたロボットは、自らの修理を行っていた。

今までこの手の映画は必ずと言っていいほどロボットの進化に宗教的意味を持たせる。「チャッピー」も「A.I.」とかも。人とロボットの境目はどこにあるかという話がどーしても出てくるからだろうけど、今回は特にそんな色が濃い。ああ、ちなみにアシモフの「ロボット三原則」はここでは採用されていません。

そしてどこまでも理性的で合理的なロボット達の振る舞いと、感情的で不条理な人間の行動を見ていると、「もう人類は滅んでいいな」と感じる。(笑)だって余りにも馬鹿なんだもん、人間。結局戦争するのも相手を傷つけるのも人間。(ロボットはその行動原理で生物は傷つけられない)すでに0.3%しか生き残っていない人類は、もうこの映画の中では「終わった種」なんだなーと。

主演はアントニオ・バンデラス。久しぶりに見たなー。今作ではあの脂ギッシュな感じは抜け落ちて、いいおじさんになってしまった感じ。他にはデンマークのトップスタービアギッテ・ヨート・スレンセン、メラニー・グリフィスなど。
監督はガベ・イバニェス。

製作は2014年で、なんで今までこなかったかなーと思ったけど、バンデラスのある意味枯れた演技とかは地味なのでまぁそんなこともあるかと。そして俺は、実は去年公開されて未だ日本で公開めどの立っていない”Ex Machina”だと思って観に行ったなんてのは内緒だ。(爆) ……早く公開してくれよー。

Written by ei

2月 21st, 2016 at 4:08 am

Posted in Movies,Roadshow

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