このところ見た「自宅で映画」のまとめ 2016 その3
ちょっとエンジンかかってきたか。
カポーティ
原題:”Capote”(2005)
作家 トルーマン・カポーティが自身の最も有名なノンフィクション小説「冷血」を書くにあたっての話を映画化した2005年の映画。俺、2005年当時は片っ端から見るってことができなかった人だったなぁ。
お話の内容は結構いろんな感情を揺さぶられるものだった。より良いものを書こうとして人の生き死にに深く関わり過ぎた結果自分自身が壊れてしまうという。しかも加害者の一人との親交が深くなり過ぎて、死を自分のことのように感じた彼は結局その後一作も小説を書き上げることができなかったそうな。
この映画で故 フィリップ・シーモア・ホフマンはオスカーの主演男優賞を受賞。あの大きな人がすごく小さく見えて、しかも神経質そうで。なるほどこれは主演男優賞も頷ける。しかし実際の彼もひょっとして繊細な人だったのかなぁとも思う。カポーティと同じアルコール依存に苦しみ、最後はオーバードーズだなんて。なんてもったいない。合掌。
ワールド・フォー・スピード
原題:”Channeling”(2013)
なんじゃこれ、もったいなー。あ、ポッドキャスターなあなたは必見?きっと数年後にはこうなってる、かもって話。ポッドキャスターの行き着く先はここか。
確かGoogleがコンタクトレンズ型のカメラを開発してたけど、この映画ではそれを使って多くの人が自分の生活を放送して、スポンサーつけて儲けてる。となるとやはり視聴者を稼ぐためにもっと過激に、もっと派手に……となっていくわけで。自分の生活を売って、人生の選択も売って生きていくの?というお話。
タイトルとか日本版ポスターを見たら、カーチェイス全開!って思うんだけど、実はそんなシーンは前編のうち3分くらいしかない。(笑)いや、これそっち方向に振ったら面白いアクション映画になっただろーに、なんでそうしないの?(多分お金がないからです) ワイルド・スピードシリーズとかで見たいテーマでしたなぁ。とても残念。まぁそこはやっぱりB級映画ってことね。
ヘラクレス
原題:”Hercules”(2014)
ハゲじゃない(笑)ドウェイン・ジョンソンがいかにも似合いそうなヘラクレス。その神話を、現実的に解釈してみた映画。まぁ世の中の神話とか伝説とかってのは結局こんな風に残っていくものなのよねと。なんと一応、アメコミ原作。高校や大学(出てたのか!w)でギリシャ神話を学んだドウェイン・ジョンソン、肉体に染みていたヘラクレスを演じて感無量だったそーで。
見るべきところはあまりなくて(マテ、ストーリー的な部分を楽しんで、あとは無敵のドウェインの肉体を見るくらいか。監督のブレット・ラトナーは「X−MEN:ファイナル・ディシジョン」と言うひどい映画を撮った人なのです。「ラッシュアワー」あたりは良かったんだけどなぁ。どこで間違ったのやら。
ジョーカー・ゲーム (2015)
すでに公式サイトさえないのはやはりジャニーズの圧力か!(笑)なんか4月からアニメが始まるみたいですな。そっちの方に期待するか。
で、去年公開のこの映画、観に行こうかなと思って原作を読み始めたんだけどイマイチ乗り切れなくて止まったままで結局行けなかったんだけど。読んだ限りではかなり硬派なスパイ小説だったのに、こうして見るとフツーのジャニーズアクション映画になっててがっかり。まぁ映画化するならこれくらいの見せ場はないとってことなんだろうけど、007かルパン三世かって感じで。深キョンは不二子だし最後に逃げるとこなんざぁカリオストロの城のラストシーンを思い出しますな。所々に原作のエッセンスが見え隠れするものの、少なくとも別物と考えたほうがよさそうであります。
主演は亀梨和也。嫌い(マテ。線が細い、佐藤健とダブる。しかも健のほうが10倍うまい。あとは深キョンが安定の下手さでもうこれはレジェンド。(笑)まぁムチムチなあのスタイルだけは買える……かなぁ。
まぁWowowでやってるのを見ればいいと思います。2作りたいんだろうけど、観に行かないよ。
ジェサベル
原題:”Jessabelle”(2014)
「プリ・デスティネーション」のサラ・スヌークが出ているオカルトホラー映画。幽霊屋敷、ブードゥとしっかり仕掛けを揃えて怖がらせる、それなりに良くできた小品です。ちゃんと今回は女性の役(当たり前)なのです。
オカルトホラーのポイントは「謎解き」。ちゃんと謎が解ければ自分が救われる可能性もあるし、人はやはり知りたがるもの。その部分をうまく刺激できるかどうかがこの手のお話では重要なわけで、前回紹介した「チェンジリング」も「ヘル・ハウス」もこの流れですな。
そーいう意味では上手に小物を配して、謎を散りばめていく手法はよくできてるかな。最近の小道具とも言えるビデオも登場するし。ちょっと予定調和的な終わり方ではあるけれど、まぁ基本とは押さえてるといえるでしょう。
サラ・スヌーク。美人じゃないけどそそるところがある女優さんですな。「スティーブ・ジョブズ」ではMacintoshの広報を担当したレジス・マッケンナの窓口になった人を演じていてそちらも期待したいところです。
15本目。モノフェローズでプロジェクタを借りたので、この機会に未消化映画をどんどん消化するぞー。
#仕事しなさい>俺