クリムゾン・ピーク
原題：”Crimson Peak”
今年の劇場一本目はデル・トロのホラー。今年はホラー映画を映画館で笑い飛ばしながら観れるようになりたい（どーも最近お話にはまり込んでしまって逆に怖すぎて観れないの）という願いを込めて。（笑）
20世紀初頭、活気のあるアメリカ。イーディスは裕福な父の元で小説家になるべく執筆を続けていた。そこに現れたのはイギリスからやってきた準男爵 トーマス・シャープ。二人はやがて恋に落ち、イーディスは父の非業の死ののち結婚。トーマスとイギリスへと渡る。巨大だが朽ちた屋敷にトーマスの姉ルシールと共に暮らし始めるが、その土地では冬になると雪が赤く染まる「クリムゾン・ピーク」と呼ばれる現象が起こることを知る。それこそ、イーディスが幼い頃に死んだ母が幽霊になってまで娘に残した言葉「クリムゾン・ピークに気をつけなさい」の意味だったのだ。
オカルトゴシックホラーだと思ってたら、実はスリラーだったという……まぁ、その境目をどこに引くのかってのは難しい問題ですがね。少なくとも幽霊が起こす恐怖がオカルトホラーだと思うので、そーいう意味では期待したものとは少し違うんだよなぁ。怖くないとは言わないが、人の方がよっぽど怖いぜと。
この映画、確かデル・トロが「恐怖の山脈にて」というラブクラフトのクトゥルー神話を映画化するっていう企画から始まったって聞いてるんだけど、結局長年の夢でもあるあの作品とは全く違うものになっていて（年代だけはあれくらいかなぁ）、しかも前半と後半で場所も違うということでイマイチ盛り上がれないまま終わってしまうのはちょっとつまらないところ。
主演は「アリス・イン・ワンダーランド」のミア・ワシコウスカ。今年公開の続編”Alice Through the Looking Glass”でももちろんアリスです。トーマスには「マイティ・ソー」のロキ役で大人気のトム・ヒドルストン。高貴な、でも影のある役は似合いますな。そして姉ルシールにはジェシカ・チャステイン。この人で持ってるこの映画。もうすぐ「オデッセイ」が公開ですね。
監督はギレルモ・デル・トロ。”Pasific Rim 2”の製作が暗礁に乗り上げてるという噂もあるけれど（素直に”Godzilla 2”でゴジラと戦わせればいいと思うよw）、監督作品になんと”Hellboy 3” なんてもんも出てきてるので、ここはなんとか頑張って欲しいですな。もちろん「狂気の山脈にて」もね！
そんなわけで今年はホラー映画、B級映画をたくさん観る年になりそうな予感〜。