ミケランジェロ・プロジェクト
原題:”The Monuments Men”
映画的に脚色はされているものの、一応実話。ヨーロッパのお宝が失われなかったことを喜びつつも、アメリカは日本を焼いたよねとか色々考えてしまうなど。
第二次世界大戦末期、連合軍はノルマンディに上陸し、いよいよナチスドイツを追い詰めつつあった。しかし問題は、彼らが総統美術館を建てるという目的でヨーロッパ各地から持ち去った美術品の数々。これらは戦火に焼かれて失ってしまえば二度と戻ってはこない。ハーバード大学付属美術館長のフランク・ストークスは軍部に主張し、自ら戦場に赴いて美術品の保護活動を開始する。
撮影は2013年で、その後度々延期され、全米公開が2014年秋。日本でも伸びに伸びて1年遅れになった今作。延期になった理由は失われたままの美術品の行方を知られたくない勢力の圧力とか、日本においてはどこかの国が言ってる戦時中に日本が持ち去った美術品の返還運動に加担することになるためとかまぁ陰謀論も渦巻いていたりするよーで。
史実的には実際にモニュメンツ・メンの活動はあったものの、その活動は7人という極小の単位ではなく2〜3ダースの士官(まぁそれでも少ないですな)と言われていたり、もっと前からイギリス軍が活動していたという記録もあるそーな。
心が痛むのは美術品が焼かれるシーン。誰かのものというよりも人類の宝である美術品を、命令とはいえ焼いてしまったナチに対して怒りがこみ上げる。ただこれもラストの岩塩坑の美術品は命令を無視して保護されていたという記録もあり、まーさすがにナチとは言え良心のあるものはいるんだなぁと思うなど。
てことで主演はジョージ・クルーニー。相変わらずかっこいいですなぁ。こーいう大人になりたい(もう十分大人だというツッコミは甘んじて受けるw)と思うよなぁ。共演にはきっととても仲のいいマット・デイモン。来年には「オデッセイ」の日本公開が控えてるけど、そろそろボーンシリーズの撮影に入ったか。紅一点にはケイト・ブランシェット、日本語吹き替えが工藤静香?他にはビル・マーレイ、ジョン・グッドマンと懐かしい顔が並んでます。
監督・脚本もジョージ・クルーニー。
いろいろと興味を引かれる話ではあるので、原作になった本も読んでみようかなと。