ピエロがお前を嘲笑う
原題:”Who Am I – Kein System ist sicher”
すでにハリウッドリメイクも決定したそーなクライムサスペンスのドイツ映画は天才ハッカー集団の闘争とそれに関わる男の話。
ハッカー集団「CLAY」の一員だったベンヤミン。一緒に活動していた3人が敵対するハッカーたちに殺され、自らの身も危ないと突然警察に出頭。自分がCLAYに入ったいきさつと、連邦情報局へのハッキングなど罪の告白をし、保護を求めるが、彼の話にはイマイチ腑に落ちない点があった。
まず<マインドファック>ムービーってのはちょっと言い過ぎだし、そもそも放送禁止用語なのでそーいう用語を広めるのは止めた方がいい、と映画宣伝担当者に苦言を呈しておこう。確かにどんでん返しはあって、さらに大技もカマすけど、「ああなるほどね」という程度。この手の大どんでん返しをキメるにはかなり映画の中に入り込ませる必要があるけど、そんな映画に「酔う」よーな展開にもならず、(テーマがコンピュータとかハッキングだけに)すごく冷静に観てしまうのがダメなのかも。まぁちょっと安易なところに落としすぎって気もしなくもない。
作品としての評価は高くドイツで大ヒット。ドイツ・アカデミー賞で6部門もノミネートされ、ハリウッドリメイクがすでに決定済み。ブロックバスター映画になったら誰がやるのかなーとかそっちに興味あるなー。
主演はトム・シリング。「コーヒーを巡る冒険」で日本でも注目されましたね(Wowowで録ったから近々見よう)。共演はエリアス・ムバレク、ハンナー・ヘルツシュプルンクなど当然みなドイツ人。
監督はアラン・ボー・オダー。
ハッキングの手口がソーシャルハックが主だったりするけど、結局こっちの方が確実なのかもなぁ。日本だともっと簡単に入られそーな気がする。米国帰りの天才ハッカーの話とかあっても良さそうだ。