このところ見た「自宅で映画」のまとめ 2015 その5
あー、まとめるの忘れてた。(泣)
一万年愛してる
原題:”愛你一萬年”(2010)
とても台湾らしいコメディ映画で、日本人と恋に落ちるダメ男の話。このおおらかさとかがとっても台湾的なイメージで面白い。「愛你一萬年」は台湾でよく歌われてる愛唱歌らしいんだけど、実は「時の過ぎゆくままに」のメロディなんですなー。驚きました。あ、去年行った彩虹眷村で撮影してたみたい。
主演が台湾のアイドルグループ「F4」の周渝民で、2010年のヒット映画なのに今さらDVD化された理由はそれか。日本人ヒロインは加藤侑紀、あーもうちょっとかわいかったらなぁ(そこかよ)
監督は日本人の北村豊晴。 台湾の学校で映画制作を学んだからか、台湾でテレビドラマや映画に出てたもともと俳優さんだそーな。
49日のレシピ
公式サイト (2013)
もうこの手のことが自分の中で実感として感じられる歳になったんだなぁとしみじみしてしまう一本はWowowで放送したヤツ。お話の主人公が正に自分たちの年代に近いことが多いので、過去回想シーンで「ああ、そんなことあったな」とか「あるある」とか共感できたり。
最近日本映画で演技派となると必ずといって良いほど起用されているのが二階堂ふみ。これがまた今まで見たのとは違う役どころなんだがハマってて、コイツほんとに演技上手いんだなぁと改めて思ったり。これに対して岡田将生の日系ブラジル人役はただのギャグ。もーちょっとなんとかしろよー。
ああ、主演はあくまでも永作博美と石橋蓮司。
プロミスト・ランド
原題:”Promised Land”(2012)
何かと話題なシェールガス革命が約束するのはバラ色の未来だけじゃない、という告発映画。しかも開発会社のどんなことをしてでも採掘権を取るという姿勢はあまりにも酷く、バラ色の未来は真っ黒い舗装がされた道を進むのかと考えさせられる。
実際、シェールガスは当初言われていたほど良くないといわれているらしく、すでに開発会社が倒産していたり、ガスの値段が思ったよりも上がらないこと、さらに健康被害、燃える水、多発地震の原因になっているのでは?とも言われているよーで、果たしてこのまま開発を進めていいのかどうか。特にあちこち掘り返してるアメリカはちょっと立ち止まって考えてみる必要がありそうだなーと。ま、この映画をきっかけにそんなことを調べる俺みたいな人が一人でも増えれば、映画を作った意味があるんだろうなと。
主演はマット・デイモン。脚本とプロデューサーも兼ねてるってことは、本人が気になって映画化したかったテーマってことですかね。他にはタイタス・ウェリヴァー、フランシス・マクドマンド。アリス役のローズマリー・デウィットは美人でした。監督はガス・ヴァン・サント。
記憶探偵と鍵のかかった少女
原題:”Mindscape”(2013)
惜しいなぁ、設定もキャストも全部面白いのに、なんか詰めが甘いんだよな。
冷戦時代に国防総省が研究したESP技術が見直されて、人の記憶を見ることができる「観察者」を使った捜査方法が確立された。嘘発見器よりも信頼性の高いその技法を操るジョンが新たに受けた依頼は、自閉症の少女 アナに食事を摂らせること。そのためには彼女の記憶を探り、原因を見つけてトラウマを解消する必要があった。アナはこれまでにたくさんの事件を起こしており、そのどれがトラウマなのか……アナとジョンは力を合わせて記憶をたどっていく。
この設定だけでもご飯三杯くらい食べられそう(笑)で、しかも主演のジョンには渋いマーク・ストロング、アナには知的で清楚でありながら狂気を感じさせることもできるタイッサ・ファーミガとツボにはまってる。記憶と現実、さらに虚構も入り交じって最後には何が真実なのか見えなくなるストーリーはなかなかスリリング。でもなんか物足りない、設定を活かし切れてないと感じてしまうのは欲張りなのか……。
監督はホルヘ・ドラド。デル・トロなんかと仕事をしてたスペイン出身の彼の監督デビュー作。そうか、足りないのは経験なのかもなぁと思いつつ、同じ設定で違う話を期待してみたい気もする。
デッドハング
原題:”Free Fall”(2014)
いや、落ちてないし。(笑)
TSUTAYA限定だっけ、日本公開は映画祭みたいなところで一応劇場上映されたサスペンス映画。
勤めている企業の同僚が謎の自殺を遂げ、遺品の整理をしているときに見つけたUSBで不正会計の証拠を見つけたジェーン。告発しようと上司に報告するが、彼が問題解決のために連れてきたのは殺し屋の男だった……。
吊されてないし落ちてないしさてどーしたもんかと。(笑)エレベーターに閉じ込められてるシーンが長すぎてそこで飽きるんだよなー。もっとエレベーターシャフト内でスリルを感じさせて欲しいと思うが結局ちゃんと公開されない映画にはそれなりの理由があるってことがわかる映画とも言える。
主演のサラ・バトラーは身体もよく鍛えてあってそれなりに綺麗。殺し屋役のD.B.スウィーニーも不気味な感じは良いだけに、こりゃ脚本と監督がダメなんだなと。監督はマレク・アッカドでこれが長編1本目。