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Runnin' Wild

エージェント:ライアン

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原題:”Jack Ryan: Shadow Recruit

ジャック・ライアンシリーズもリブート。製作時期から言えばちゃんとトム・クランシーも噛んでいたようだけど、今後はどーいう方向に進むのかは未定?

大学在学中に911の悲劇をテレビで見たジャックは博士課程を投げ出して海兵隊に入隊。しかしアフガニスタンで乗っていたヘリが撃墜され、軍務に就くことができなくなる。そこに現れたのはCIAに所属するハーパーという男。ジャックに博士号を取り、金融関係の企業に入って、そこで変なことが起こらないかを見張れと言う。そして数年後、ウォール街で働くジャックは、ロシア企業のある動きに気が付く……。

ジャック・ライアンシリーズと言えば故トム・クランシーによる軍事アクションスリラー小説の名作。いろいろな仕掛けを積み上げて、最後にテロや戦争の全体像が見えてくる手法は非常に緻密で面白い。10作以上続くシリーズはすでに「レッド・オクトーバーを追え」や「愛国者のゲーム」「いま、そこにある危機」などが映画化されており、ハリソン・フォードをイメージして書かれていると言われている(映画化1作目の「レッドオクトーバーを追え」は最初ハリソン・フォードにオファーがあったのに蹴ったんだよな、確か)。俺は「合衆国崩壊」くらいまで読んだ記憶がある。どんどん長くなってくんだよねぇ……。

そんなジャック・ライアンシリーズの映画リブート第1作は時代を現代に移して(以前は米ソ冷戦時代)、実際の経歴にはなかったロシアによる金融テロを未然に防ぐお話。海兵隊時代にヘリの事故にあったこと、メリル・リンチで株取引を行っていたという経歴はあるものの、少なくともこのお話は時代に合わせた新たな部分だ。であるにも関わらず、敵対するのはまたしても米露という構図なのは興味深い。冷戦時代再び、なのかそれとも次の敵はあの国になるのか。シリーズを継続させるならやはり仕掛けとして大きくて面白いレッド・オクトーバーを「あの国」が作るって話を持ってきたいところだろうけど、10億人市場を睨んで映画を作るよーになっているハリウッドとしては「真の敵」であるあの国を叩くことはできないだろうしなぁ。

あと今作ではちょっと前半が無駄に長すぎ。後半、データを分析していく下りは小説シリーズのイメージに近く、スリリングなんだけどなにせ時間が足りない。前半をもう15〜20分削ってればもう少し余裕が出せたんじゃないかと思うと残念。

主演はジャック・ライアンにクリス・パイン。すでにカーク船長のイメージが固まってしまっているこの人、今が一番ノリノリな時期。このシリーズを成功させれば将来は安心?将来妻になるキャシーにはキーラ・ナイトレイ。前歯がすごーく気になりました。CIAのエージェント、ハーパーにはケヴィン・コスナー。そして敵役ロシアのチェレヴィンにはケネス・ブラナー。ロシア訛りが上手。
監督もこのケネス・ブラナー。俳優としてのキャリアが長い彼、でも「マイティ・ソー」 の監督でもあるんですねー。

さてここから先、物語はどう動いていくのか。それともシリーズそのものがキャンセルされてしまうのか……。まぁ今後の動向に期待しましょう。

Written by ei

2月 16th, 2014 at 10:34 pm

Posted in Movies,Roadshow

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