若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

アルゴ

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原題:”Argo

これが実話ってところが面白いところだよなーと。ま、お話として面白くなるよーには作ってると思うけど。そしてもうひとつ気になるのは、「この時期に悪かった頃のイランの映画」を作る人たちの意図。ひょっとして?と思うのは俺だけか。

1979年、イランはホメイニ師らが指揮する革命軍によって混乱のさなかにあった。元々アメリカの支援を受けていたイラン国王はアメリカに亡命。イランはその身柄を引き渡すことを求めてアメリカ大使館を占拠し、大使館員など50名余りを人質に立て籠もった。しかし一部の大使館員が脱出し、カナダ大使の私邸に匿われる。彼らが見つかれば即刻処刑、アメリカの関与がバレても大使館の人質は処刑。救出はほぼ不可能な状況の中で立案された計画は、架空のSF映画をでっちあげ、撮影のロケハンのためにイランを訪れたスタッフとして脱出するという荒唐無稽な作戦だった。

事実に基づく映画であり、登場人物も実在した人たち。ま、ストーリーは映画らしくなるように書いてあるんだろーけど、「事実は小説より奇なり」とは良く言ったものだなと、まさに映画のようなお話には驚かされる。協力したメイクアップアーティストに出てくるのは、SF映画にふさわしいジョン・チェンバース。「猿の惑星」でアカデミー賞を取り、「宇宙大作戦」でスポックの「耳」を作った人だそーな。エンドロールではそれぞれ実際の人物の写真も出てきて、これがまたキャストとよく似てる。

ま、そんなわけで映画のよーな実話なので映画として面白いです。もっと暢気な映画かと思ったら結構緊迫感があって、最後はドキドキハラハラ。やー、よー逃げ切った。

映画に真実味を持たせるために、マスコミを呼んで台本の公開読み合わせをやったという。当時バラエティ誌に載ったらしいけど、その記事はどこかに残ってるのだろーか。そして1980年といえば俺はもう、日本版スターログを買って読んでた時期。ひょっとして当時のスターログには載ってなかったんだろうかとか思いつつ、すでに100冊弱の雑誌を手放してしまったことを後悔するのだった。

主演はベン・アフ(ホ)レック。アホじゃないんですなー。(マテw 他にはジョン・グッドマン、アラン・アーキン、クレア・デュバルなど。
監督もベン・アフレック。アホじゃn(ry

アカデミー賞候補の呼び声が高い本作。確かに良くできた映画だった。

Written by ei

12月 11th, 2012 at 1:44 am

Posted in Movies,Roadshow

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