若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

ラム・ダイアリー

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原題:”The Rum Diary

どーしようもない酔っ払いたちの酔っ払った毎日。

1960年代、まだ強いアメリカの時代。フリーランスの記者 ポールはプエルトリコにやってきた。アメリカでは書く仕事にありつけず、食い扶持を稼ぐためだ。プエルトリコでは皆、毎日が酒と博打とお祭りの日々だ。ポールも酒に入り浸り、サギの片棒を担がされそうになりながら、なんとかしのいでいた……。

旧き良き時代と言ってしまえばそれまでだが、結局いい加減な人たちがいい加減に暮らしててもなんとかなったのが60年代なんだよなと。思想も何もなくて、ただ毎日飲んだくれて幸せに暮らせればそりゃそれが一番いい。でも仮にもジャーナリストを名乗るなら、そーいうわけにもいかないだろう。ま、最終的に主人公はここでの経験を礎に著名なジャーナリストになるわけだから、ムダではなかったと言えるのかもしれないけれど。少なくともここにいる主人公はダメ人間以外の何者でもない。

まーそんなことを言ってる俺だってフリーのライターで、でも書くことに矜持を持っているかと言われれば、実は食えないから書き始めたという事実。まぁそれは運が良かったとも言えるのだろうけれど。……ある意味、自分にかぶる部分があるからこの男が許せないのかもね。

てことで主演はジョニー・デップ。久しぶりに素顔。(笑)どーしよーもないアル中な男をやってますよ。共演はアーロン・エッカート。いい人じゃない役も珍しーなと思ったけど、この映画に「いい人」は一人も出てこないのだった。そしてヒロインはアンバー・ハード。なにやらジョニデとつきあってるというですなー。美しさは相変わらず。
監督はブルース・ロビンソン。「キリング・フィールド」の脚本家として有名なよーで。

せめてろくでなしの枕詞に「愛すべき」が着けられるくらいの人がいればいいんだけど、この映画はどーしよーもないろくでなししか出てこない。ま、自分を戒める鏡とすべく観ましょう。w

Written by ei

7月 19th, 2012 at 3:54 am

Posted in Movies,Roadshow

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